説明はおろか写真までも付け、誰にもわかりよくした俳句。北海道から沖縄までのご当地俳句。更に加えて海外編。自らの境涯句。さらには辞世の句までまとめている。人生観を ...

... 心をこころか、片雲の風に誘はへんうんかぜさそれて、漂泊のへうはく思ひやおもまず、海浜にさかいひんすらへて、去こ年ぞの秋、あき江かう上のしやう破は屋に蜘をくく蛛もの老おいを迎ふるむか者はもの、日々ひび旅にしたびて、旅を栖とたびすみかす。古 ...

... 芭蕉旅心」がある。そのなかで氏は、対句のかたちにも劣らず頻出する別の一形式—一つの事態を叙する三段に畳んでゆく形式を指摘された。それをまた色々に分類されたが、この箇所は、○春立る霞の空に白川の関こえんと―そ、ろ神の物につきて心をくるはせ ...

... 芭蕉は、旅で神社仏閣に行きあうたびに句を詠んでいるが、神や仏に帰依した作品はまったくない。ただ美への執念だけが芭蕉の旅ごころの原動力だった。己の美意識だけを頼りに奥の細道をたどり、実存を生きた。村野も長い西欧遍歴を経て、また日本に回帰 ...

... 芭蕉の人生観を掲げたものだが、この観念は芭蕉の独創ではなく、中国の唐の李白や日本の西行に影響を受けた表現になっていると言われている。芭蕉派一カ所に留まることなく、流浪の如く諸国を巡り見聞を広めて、物の移り行く様を ... 旅心を駆り立てられた。

... 芭蕉と風狂。風狂の伝統。文人 ... 芭蕉風雅の旅に生きた俳聖」。土橋寛「『奥の細道』の謎」。駒敏郎「文人・先覚者の旅(芭蕉の旅)」。人物日本の歴史 12 元禄の時代奈良本辰也他著昭和五十年十一月小学館〔参考〕井本農一「松尾芭蕉」四十頁。芭蕉旅ごころ ...

齋藤孝. 「漂泊の旅」に出る 11115 「旅」と聞くと、まず* 1 松尾芭蕉を連想する ... 心を抑え切れなくなってくる」というような意味だ。芭蕉は、私財を打ち捨て、死を ... 旅行が多かったかもしれない。しかしこれからは、時間がたっぷりある。足の向くまま ...