赤い月―マヒナ・ウラ

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784198627447
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

曾孫よ、100年の謎を解いておくれ!大正4年、ホノルル。日系人御用達のホテル・白木屋に宿泊していた大富豪の美しい若妻・リヨが、海岸で謎の死を遂げる。その指からエメラルドの指輪が消えていた。リヨに憧れていたホテルの奉公人・直吉は必死に真相を探るが、わからずじまいに終わる。平成20年、横浜。直吉の曾孫にあたる大学生の慶一が、ネット・ショップでエメラルドの指輪を目にする。それは、曾祖父の遺品のガラス玉の指輪とそっくりだった…。ホノルルに実在したホテルを舞台に、ハワイ移民の秘話も盛り込んだ意欲作。

著者等紹介

森福都[モリフクミヤコ]
1963年、山口県生まれ。広島大学医学部卒業。96年『長安牡丹花異聞』にて第三回松本清張賞を受賞。『薔薇の妙薬』で第二回講談社ホワイトハート大賞エンタテインメント小説部門優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

69
1915年、ホノルルから日本に向けて出航する船を待つ日系人たち。その中の一人、ハワイの出世頭濱田喜代蔵の妻が海岸で死んでいた。彼女の死と彼女の指輪にまつわる謎を解くため日本人向けの旅館の次男坊とボーイが真相を探るという形で、旅館に宿泊している船待ちの人々の人生が浮き彫りにされていく。指輪にまつわる結論はそれほど奇抜でもなかったが、日系人ひとりひとりの話は、興味深いものだった。2019/12/15

あつひめ

44
日本での貧しさから逃れるために夢を持ってハワイへ旅立つ。他国で苦しみながら暮らした中で生きていく。そんな生き方をしたじいちゃんが時代を超えて曾孫の中で静かに息をひそめながら思いを馳せ最後の謎を解く。まどろっこしくて、でも、生臭くない物語展開は好感が持てる。暮らし背景を思い描き時代旅行と謎解きを楽しんだ気がする。2012/11/14

12
う〜ん、何となく読了。脳髄に間借りって設定はビックリしたものの、淡々と進んだような。ちと残念。2015/01/26

星落秋風五丈原

8
大正4年、ホノルル。日系人御用達のホテルに宿泊した大富豪の若妻が謎の死を遂げ、エメラルドの指輪が消える。平成20年、横浜。大学生の慶一は、曾祖父の遺品であるガラス玉そっくりの指輪を、ネット・ショップで見つける。2009/07/08

Molly

5
明治から大正にかけてハワイに移住した一世、二世の物語。旅館の息子、二世の磯次郎と、その旅館の奉公直吉がシャーロックホームズとワトソンさながら、謎解きをする。謎解きのなかに、当時の移民の生活が描かれていて、歴史好きには、なおさらおもしろかった。 暗い感じは皆無、歴史小説と推理が混ざった雰囲気。 ★★★★★2019/07/19

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