出版社内容情報
インターネットのサイトを使ってデート相手を探す「オンライン・デーティング」。ハワイ大学准教授が体当たり体験。幸せはどこにある?!
内容説明
「オンライン・デーティング」とは、インターネットのサイトを使ってデート相手を探すことである。年齢・職業・人種・地域を超え、今や、アメリカ主流文化の一部となっている。新しい出会いを探すには、ウェブが最も便利ということだろう。大手サイトに登録した著者は、ニューヨーク、そしてハワイで、さまざまなアメリカ男たちと「デート」する。出会い、つきあい、そして別れの中から、人間臭いアメリカが見えてくる。
目次
オンライン・デーティングとは
動詞「date」のもつ意味
私のオンライン・プロフィール
アメリカのオリエンタリズムと男女関係
いざ、出陣!
ネッド(編集者)
ティム(広告代理店経営者)
ジョシュア(コンピューター技師)
マット(経営コンサルタント)
イニシエーション〔ほか〕
著者等紹介
吉原真里[ヨシハラマリ]
1968年(昭和43年)、ニューヨークに生まれる。91年、東京大学教養学部教養学科卒業。97年、ブラウン大学博士号取得。現在、ハワイ大学アメリカ研究学部教授。専門は、アメリカ文化研究、とくに、アメリカ文化史、アメリカ=アジア関係史、ジェンダー研究など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
21
アメリカでのマッチングアプリ体験記。2022/06/19
ごへいもち
14
読友さんのご紹介本。なかなか面白く読みましたが、私にとっては、この人はこういう人なのねーというだけでした2022/06/29
柳田
4
面白かった。著者自身のアメリカの「出会い系」サイトの体験記で、10何人かの男性とのデートについての記述が中心。日本のそれとはだいぶ趣が違うようで、全然ネガティブなものとして捕えられていないらしい。 後半になると「結局ケミストリーがなかった」(からこの人とはダメだった)という説明が多くなってきて、まあそれは本当なのだろうけど、本人にしかわからないことだから、もう少し内実を知りたいなとは思った。 合間に挟まれるアメリカ文化、アメリカ人についての記述も面白くて、「より日常的で人間的な(…)感触」が伝わった。2018/01/15
msykst
4
「他者との関係性の中「他者」を記述すること」の困難さをいともあっさり乗り越えているとこが凄い。冷静に考えると「その一般化っ大丈夫なんかいなwww」って思うんだけど,読んでいる時に違和感を感じない。巧いドキュメンタリー作家みたいな感じ。この人ってジェンダー/オリエンタリズム研究者でしかもカルスタやってるらしいから,もしかしたら「記述の方法」を試したかったのかも。記述の方法に関してもう一つ,僕が大好きな「新書というパッケージから期待される内容を裏切ること」に成功している。その意味で帯のキャッチコピーも巧い。2009/01/08
ぬ
3
大学の先生が面白いって言ってたんだけどめちゃめちゃ面白かったwwwこういう風に冷静に分析できる人ってすごいなあ、と思うし出会った人がみんなユニーク!普通の項目ももちろん面白いんだけどゲイのところが目から鱗というか。今まで同性愛者に対してはどちらかというとマイナスイメージもしくはマイナスまではいかなくても好奇の目をもってたけど、実際の彼らはそう変でもないのかなあと思った。2011/03/31