ブルーバックス<br> 宇宙は「もつれ」でできている―「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか

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ブルーバックス
宇宙は「もつれ」でできている―「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか

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  • サイズ 新書判/ページ数 592p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062579810
  • NDC分類 421.3
  • Cコード C0242

出版社内容情報

英紙選「量子論の名著ベスト10」にガモフらの著作と並んでランクインした名著、待望の邦訳。直感と論理の狭間で物理学者がもがく!アインシュタインが生涯信じなかった“幽霊現象”――。

最高の頭脳を翻弄した“量子の奇妙なふるまい”が、「宇宙観」に革命をもたらした!
量子力学100年の発展史を一気読み。


直観と論理の狭間で、物理学者がもがく!

一人の天才の独創によって誕生した相対論に対し、量子論は、多数の物理学者たちの努力によって構築されてきた。

数十年におよぶ精緻化のプロセスで、彼らを最も悩ませた奇妙な現象=「量子もつれ」。

たとえ100億km離れていても瞬時に情報が伝わる、すなわち、因果律を破るようにみえる謎の量子状態は、どんな論争を経て、理解されてきたのか。

EPRパラドックス、隠れた変数、ベルの不等式、局所性と非局所性、そして量子の実在をめぐる議論……。

当事者たちの論文や書簡、公の場での発言、討論などを渉猟し尽くし、8年の歳月をかけて気鋭の科学ジャーナリストがリアルに再現した、物理学史上最大のドラマ――。

監訳者まえがき
読者のみなさんへ
序章 もつれ
第1章 ちぐはぐな靴下
第1部 侃々諤々──闘わされた議論
第2章 光の量子化
第3章 量子化された原子
第4章 不鮮明な量子世界の描像
第5章 市電に乗って
第6章 「光の波」と「物質の波」
第7章 映画館のパウリとハイゼンベルク
第8章 「聖なる島」のハイゼンベルク
第9章 静養地のシュレーディンガー
第10章 観測可能なもの
第11章 この忌まわしき「量子飛躍」
第12章 不確定性
第13章 ソルヴェイ会議
第14章 スピンする世界
第15章 ふたたびソルヴェイ会議
間奏 人も物も散り散りになる
第16章 「実在性」をどう考えるか
第2部 研究と告発
第17章 「ただ真実を」──プリンストン
第18章 オッペンハイマー狂騒曲──バークレイ
第19章 プリンストンの量子論
第20章 疑念──ふたたびプリンストン
第21章 アインシュタインを説き伏せよ──量子論
第22章 「隠れた変数」と潜伏
第23章 ブラジル
第24章 世界からの手紙
第25章 オッペンハイマーに立ち向かう
第26章 アインシュタインからの手紙
ボームの物語のエピローグ
第3部 発見
第27章 状況は変化する
第28章 「不可能性の証明」が証明したもの
第29章 少しばかりの想像力
第30章 実験物理学は単純ではない
第31章 設定の変更
第4部 「もつれの時代」の到来
第32章 シュレーディンガー生誕100周年
第33章 3まで数える
第34章 「測定」に反対して
第35章 これを実用化できると?
第36章 世紀の転換点に
第37章 おそらくは、謎
エピローグ ふたたびウィーンにて


ルイーザ・ギルダー[ルイーザ ギルダー]
著・文・その他

山田 克哉[ヤマダ カツヤ]
翻訳/監修

窪田 恭子[クボタ キョウコ]
翻訳

内容説明

一人の天才の独創によって誕生した相対論に対し、量子論は、多数の物理学者たちの努力によって構築されてきた。数十年におよぶ精緻化のプロセスで、彼らを最も悩ませた奇妙な現象=「量子もつれ」。たとえ100億km離れていても瞬時に情報が伝わる、すなわち、因果律を破るようにみえる謎の量子状態は、どんな論争を経て、理解されてきたのか。EPRパラドックス、隠れた変数、ベルの不等式、局所性と非局所性、そして量子の実在をめぐる議論…。当事者たちの論文や書簡、公の場での発言、討論などを渉猟し尽くし、8年超の歳月をかけて気鋭の科学ジャーナリストがリアルに再現した、物理学史上最大のドラマ―。

目次

もつれ
1978年、1981年 ちぐはぐな靴下
第1部 侃々諤々―闘わされた議論 1909年~1935年(1909年9月~1913年6月 光の量子化;1913年11月 量子化された原子 ほか)
第2部 研究と告発 1940年~1952年(1949年4月~6月10日 「ただ真実を」―プリンストン;1941年~1945年 オッペンハイマー狂騒曲―バークレイ ほか)
第3部 発見 1952年~1979年(1952年 状況は変化する;1963年~1964年 「不可能性の証明」が証明したもの ほか)
第4部 「もつれの時代」の到来 1981年~2005年(1987年 シュレーディンガー生誕100周年;1985年~1988年 3まで数える ほか)

著者等紹介

ギルダー,ルイーザ[ギルダー,ルイーザ] [Gilder,Louisa]
科学ジャーナリスト。アメリカ・マサチューセッツ州生まれ。2000年、ダートマス大学卒業。8年超におよぶ徹底取材でものにした『宇宙は「もつれ」でできている―「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか』が初めての著書

山田克哉[ヤマダカツヤ]
東京電機大学工学部卒業後に渡米、テネシー大学理学部物理学科大学院博士課程(理論物理学)修了。Ph.D.。2013年6月まで、ロサンゼルス・ピアース大学物理学科教授を務めた。アメリカ物理学会会員

窪田恭子[クボタキョウコ]
フリーランス翻訳家。神戸女学院大学文学部英文科卒業、英国・ケント大学大学院現代文学科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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miri

65
量子力学の歴史の物語ですが、群像劇の手法が取られており、アインシュタイン、ボーア、シュレディンガー等々、個々の会話は想像により再現されたものです。史実や量子力学の内容ではなく、数十年に渡る学者の苦闘の姿を追って読ませています。一人が量子力学を発見したのではなく、天才的な幾人の人物が論文を読み込み、トライアンドエラーを繰り返し、この分野を発展させた流れには感動。難しすぎて内容はとても理解できないのですが、不思議なものは楽しいのでつい読みたくなる分野。2020/11/22

やいっち

65
8割がたは量子力学の草創の物語。知っていた話も多かったけど、さすがに詳しい。物語風で数式も一切使わないし、有名な人物が多いこともあって親しみやすい。最後のほうは、隠れた変数やベルの不等式に絡む話。やや親しみ辛いけど →2020/01/08

kochi

22
二十世紀初頭からの量子論の発展を、「量子のもつれ」という概念と、物理学者たちの生き生きとした会話(まるでその場にいたかのような)とを軸にして臨場感たっぷりに描いた力作。もつれとは、例えて言えば、仲の良かった光量子のアリスさんとボブさんが、離れ離れになり、宇宙の反対にあったとしても、「離れても強い絆で結ばれて、光速度の限界なんて知らないわ」と言うくらい結びついていること(嘘)まあ、そんなたとえ話よりも最終エピソードのある物理学者の祖父にまつわる仰天な顛末の方が、「もつれ」を説明するにふさわしいかもf^_^;2017/06/19

tom

17
かなりの時間をかけて読了。ただし、書いてることは、しばしば不明。まあ、とんでもなくややこしいことがテーマだから仕方ない。なんせ量子もつれというもの、「つながりを持つ量子は、100超キロ離れていても、相手のことが瞬時に分かる」というもの。ふつうに考えたら、あり得ないことなのに、物理学者は解明したらしい。そのために延々と繰り返された議論を再現しようとしたのがこの本。私に分かったのは、ひたすら話すことで現れる知恵やらひらめきの重要さ。とくかく物理学者たち、すごいと思う。内容を理解できないのが残念無念。2024/02/06

okkb combine

9
注釈がネットで調べるのが面倒くさい。それを除くととても有意義な時間をかけてよかったと思う。 アインシュタイン対ボーア論争が印象的。キュリー夫人が登場し、一体どんな会話をしていたのか。2016/10/05

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