モルフェウスの領域

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048741538
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

日比野涼子は桜宮市にある未来医学探究センターで働いている。東城大学医学部から委託された資料整理の傍ら、世界初の「コールドスリープ」技術により人工的な眠りについた少年・佐々木アツシの生命維持を担当していた。アツシは網膜芽腫が再発し両眼失明の危機にあったが、特効薬の認可を待つために五年間の“凍眠”を選んだのだ。だが少年が目覚める際に重大な問題が立ちはだかることに気づいた涼子は、彼を守るための戦いを開始する―“バチスタ”シリーズに連なる最先端医療ミステリー。

著者等紹介

海堂尊[カイドウタケル]
1961年千葉県生まれ。第4回「『このミステリーがすごい!』大賞」大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』にて2006年デビュー。08年『死因不明社会』にて第3回科学ジャーナリスト賞受賞。現在、独立行政法人放射線医学総合研究所・重粒子医科学センター・Ai情報研究推進室室長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

173
未来編ということでSFちっくな物語。涼子の揺れる心がどうなったのかアクアマリンの神殿が楽しみ。2014/04/22

がらは℃

152
アツシ君の物語。彼の成長に、こんな切ない物語があったのか。田口先生は相変わらずで、翔子は一回りも二回りも成長した印象。最先端医療を取り巻く様々な問題提起が描かれた物語。けれどもアツシ君の物語は、まだまだ続きそう。彼は安らげる場所に到達できるのかなあ。2011/01/03

nyanco

150
海堂さんがコールドスリープの話…?と少し意外でした。何処までリアルに描くのかしら…と楽しみにしていたのですが、コールドスリープ自体の方法については特にリアリティのある物ではありませんでした。Amazonのインタビューを見たら、「ナイチンゲール」と「医学のたまご」で登場人物の年齢のズレをファンから指摘されて、このコールドスリープを考えついた…というから海堂さんもなかなかやりますね。ついでにこの作品を書きながら桜宮サーガの過去の部分と、未来の「医学のたまご」を結びつけて整理してしまおう…というのが凄い。続→2011/01/20

しろいるか

147
『ナイチンゲール~』『医学のたまご』に登場した少年・佐々木アツシ。彼が患っているレティノ治療のためにコールドスリープを施されていたとは!小難しいロジックの応酬もあまり無く読みやすい。また高階院長、田口先生、翔子等々お馴染や懐かしいメンバーが数多く登場、シリーズを追っている読者はとても楽しめると思う。また海堂作品では珍しく?エモーショナルな作品に思えた。「大切に想う誰かのために」という気持ちが常に物語の底に流れているような温かい読後感。『ブラックペアン~』以降ご無沙汰だったあの方の登場も嬉しい。2012/02/12

のっち♬

141
先端医療を受けるために凍眠するアツシと彼を生命維持する涼子、彼女らに提示される選択肢や取り巻く医療や政治などを介して、法律と倫理の乖離を著者独自の方法で抉ってみせる。「この世で一番大切なのは感情だ」感情という糸で編み上げられない知識なんて所詮はがらくた。「自分がどこから来てどこへ行こうとしているのかわからない人間は、いずれ影を亡くしてしまう。そうしたらソイツはゾンビと同じさ」明日の天才少年と、勝ち気な侍女の舞踏はいかに?涼子の言動や展開に説明不足感があり話の盛り上がりに欠けるので、そこで評価は別れそう。2020/02/15

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