ブエノス・ディアス、ニッポン―外国人が生きる「もうひとつのニッポン」

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  • サイズ A5判/ページ数 271p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784947719058
  • NDC分類 316.81
  • Cコード C0032

内容説明

あなたはニッポンに住む外国人のコトをどれだけ知っていますか?片道のチケットを握りしめ、海のむこうからやって来た新しい隣人たち。コンビニ弁当を作る工場で、同級生と机をならべる教室で、申請者でごった返す入管の窓口で、不法滞在で勾留されている留置場で…彼女ら彼らの目にうつった「もうひとつの日本」の姿とは?外国人事件専門の弁護士が紹介する、悲しくもたくましい、ひとりひとりの物語。

目次

ある交通事故の記録―カマル君はいかにしてスリランカに帰ったか その1、その2
同時多発テロの小さな余波―アリさんにふりかかった災難
タテマエだらけ、ニッポンの労働現場―間接労働のカラクリとは
夢と手錠―あるコロンビア人少女の物語 その1、その2、その3、その4
引き裂かれた母と息子―「悪い子」は日本にいらない?
国が作り出すジャピーノ―認知、ビザ、国籍、父を求める子どもたちを取りまく高い壁 その1、その2
奇妙な事件―日本生まれの赤ん坊、国に帰るのも一苦労
今、そこにある危機―帰国事業、日本人妻、脱北者…北朝鮮問題を法律で読む その1、その2、その3
競売物件の奇妙な占有者―不良債権処理と外国人の不思議な関係
高すぎるハードル―外国人は日本で商売をしてはいけないのか?〔ほか〕

著者等紹介

ななころびやおき[ナナコロビヤオキ]
証券会社のセールスマン、外資系会計事務所勤務などを経て、弁護士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かもめ通信

13
初版が2005年だから、法律や判例など少し古くなっている部分はあるのかもしれないが、そういったことがあまり気にならないほど胸にズシンとくる中味。実際に外国人の在留問題等に積極的にかかわる弁護士が、自分の手がけてきた事件を紹介しながらわかりやすく語る日本という国が抱える様々な問題点。自分の国のことはよく知っているつもりだったのに、まだまだ知らない側面が沢山あるということも実感。今世の中で議論されている外国人労働者受け入れ問題を考える上でも、是非とも知っておかなければならないあれこれが詰まっている気がした。2014/07/02

niaomi

8
あまりにも知らない事だらけで衝撃を受けた。2020/08/31

コージー

6
外国人事件専門の弁護士が携わった事案を通して、日本の入国管理の実態と不法滞在外国人の国籍国の実情(ペルー、コロンビア‥)を知った。 日本で暮らすにも、子女には日本語はハードルが高く、年齢で学校に機械的に入れられても勉強についていけないのは明らか。 就任直前のフジモリ大統領が、期待を込めて海部首相らと会談したが、その後感想を聞かれ、「ぬるかった」と答えたのは切なかった。 パンプローナの天使「カルメン」の協会での取り組み、ダウン症の子供を抱えたデイシーの対応で「法」が涙を流した件には若干の救いを感じた。 2016/05/08

なお

5
知らない、知っていなければいけない日本が書かれていた。15年ほど前に書かれたものだけど、今の状況はどうなんだろう。2020/08/24

ニッポニア

4
荻上チキさんがそんなに薦めるならと読んでみました。読んでおいて損はない、いや、事実として知っておくべきこと。知らないディープな世界はもうそこまで迫ってきている。注釈の多さが、おそらくそれを読み込むことでかなり深く理解できるのではと思うから、今度読んでみようと思っている。2016/07/14

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