内容説明
本書は、シュレーディンガーの長女であるブラウニツァー夫人から提供された未公開資料をはじめ、多くの関係者へのインタビューや膨大な記録資料に基づいて書かれたシュレーディンガー伝記の決定版である。量子力学を形成した偉大な物理学者としての側面にとどまらず、一人の人間としての生涯を全体として描き出すことを意図したユニークな伝記といえよう。
目次
1 家族、幼年時代および青年時代
2 ウィーン大学
3 第一次大戦下のシュレーディンガー
4 ウィーンからチューリッヒへ
5 チューリッヒ
6 波動力学の発見
7 ベルリン
8 オクスフォード流離
9 グラーツ
10 第二次大戦下のダブリン
11 戦後のダブリン
12 帰りなんいざウィーンへ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
23
世紀末ヴィーン人、神秘主義者、ロマンティック、へぼ詩人、そしてとんでもないヤリチン2023/09/15
Hirohito Kuno
2
ソルヴェイ物理学会議の写真ってすごいね 学校の先生が物理学と哲学のことを言ってたけど…ヴェーダーンタ哲学「個は普遍の一つの表現」か。 まだ、未来も開けてみなけりゃわからない2016/03/30
モート
1
知的緊張状態、心理的緊張や情事に向かう緊張は科学的創造をかき立て、元気づけた。。。エロス性愛の刺激。。。ゲーテ。バルテュスの高尚な少女。美しさと単純さ。。。オックスフォード社会のゲイやホモ文化。ドイツのインフレ。双子の家庭教師をした時。紹介。給仕やメイド。ウィーンカフェ。日常の繋がりを超えてチューリッヒの夜の生活。サークル内。家に招いた。競走馬とカナリヤ。気に病むことがないからである。インフレ下の農家と都会民。ブルジョア青年とプロレタリアの農家の娘。性的冒険の興奮と瞑想による静謐な人生。部下の妻。2022/10/16