内容説明
「あのう、ホテルであなたの免許証を拾った者ですけど…」会社のデスクにかかってきた見知らぬ女性からの電話。謝礼はいらない、できれば顔をあわさずに返したいという奇妙な申し出の顛末は…表題作など、読者から送られた小さな新聞記事をヒントに作られた都会派ミステリー9篇。人気シリーズ第2弾。
著者等紹介
佐野洋[サノヨウ]
昭和3(1928)年、東京に生れる。28年、東京大学心理学科卒。読売新聞社に入社。34年、退社して作家活動に入る。40年、「華麗なる醜聞」で日本推理作家協会賞受賞
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感想・レビュー
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氷風
2
短編ながらもピリッと感も、ちょっとしたハラハラ感も、そしてあぁそうきたかという結末も相まって。お初な作家さんだったけれど、どれもコンスタントに面白くて他の作品も手に取ってみたくなった。2022/08/18
kanamori
0
☆☆★2010/10/09
ツバサ
0
実際にあった事件から、物語りを創るという創り方が面白かったです。佐野洋さんの創造力の凄さを実感しました。2013/02/20
まさきち
0
佐野洋さんは、推理小説の名手という評判をきいてましたが、納得。2009/09/24
朱音
0
シリーズ2冊目。短編集はまず、読みやすい(しかも切れ切れな時間に読める)のがいいところなんだけど、佐野洋の場合は、単にそれだけではなく、小粒でぴりりと辛いみたいなそういった切れ味を感じる。うまく騙される、っていうのか。そういうとこ、好き。2003/06/10