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内容説明
大英博物館に残る仏教美術の秘宝アマラバティー、ガンダーラ出土の釈迦像等の収蔵品の中から、ストゥーパ(仏塔)の紀源と変遷を見ていくことにより、古代インド仏教美術がいかに花開いたかを解明する。
目次
仏塔と仏像―インド仏教徒の祈り
大英博物館インド・コレクション
ストゥーパを取り巻く造形美術
姿なきブッダのかたち
ただ今、探索中
インド的混沌
アマラーヴァティーのストゥーパとその美術
大英博物館インド・コレクション一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
310
他の巻でもそうだが、例えばこの第4巻では、インドのしかも仏教美術だけで1巻を構成するに足りるだけのコレクションを大英博物館は有しているのである。これは実に驚くべきことだ。とりわけガンダーラ彫刻と、アマラーヴァティのレリーフ様彫刻が充実しているが、他国に先駆けてこの地にかつてイギリスの探検調査隊が赴いて発掘したのだろうか。私には殊にガンダーラが興味深かった。2~3世紀の仏立像や菩薩立像、あるいは「守護神の夫婦」像などの風貌は全くギリシャ風のそれであり、まさにヘレニズムの東漸を立証するものである。2022/06/19