中公新書<br> 軍艦奉行木村摂津守―近代海軍誕生の陰の立役者

中公新書
軍艦奉行木村摂津守―近代海軍誕生の陰の立役者

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  • サイズ 新書判/ページ数 297p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121011749
  • NDC分類 289
  • Cコード C1221

内容説明

浜御殿で生まれ育ち、若くして幾多の要職を勤めた木村喜毅は、長崎表取締並海軍伝習取扱になったことが契機となって軍艦奉行となり、その後も幕府の海軍建設に貢献した。咸臨丸のアメリカ航海では司令官として、また遣米使節副使として優れた外交能力を発揮した。明治政府になっても、その人格・経歴に対する評価は高く、在野から日本の近代海軍建設に力を尽くした。本書は、木村の行動の軌跡をたどりながら、幕末日本の諸相を描く。

目次

浜御殿奉行の嫡子
長崎海軍伝習所取締
咸臨丸出航前後
遣米副使木村摂津守
江戸の軍艦奉行
木村芥舟の生活と後継者たち
勝、福沢の死と晩年の芥舟

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュンジュン

9
軍人や技術者ではなく、プロデューサーとして海軍創設に携わった木村喜毅(芥舟と号す)。咸臨丸の司令官として、初の太平洋横断を成功させると、当地の歓迎レセプションではエレガントな振る舞いで見事国の代表を務める。幕府が瓦解したのは39歳の時、多くの仲間が明治海軍に横滑りする中、下野、終生出仕せず、72歳で亡くなる。後半生は勝海舟と福沢諭吉との三角関係が面白い。勝にとっては出世レースのライバルにして戦友、諭吉にとっては恩師。だから、師を差し置いて功績を独り占めした勝は、諭吉にとって不俱戴天の敵となった。2023/07/02

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