中公新書<br> 鍋島閑叟―蘭癖・佐賀藩主の幕末

中公新書
鍋島閑叟―蘭癖・佐賀藩主の幕末

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 229p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121010674
  • NDC分類 289
  • Cコード C1221

内容説明

危機に瀕していた財政の立て直しを図り、洋学の積極的導入によって佐賀藩を先進雄藩に飛躍させた鍋島直正(閑叟)の世評は、「日和見主義の大陰謀家」という、決して芳しいものではなかった。しかし、幕末混迷の渦中で誰もが閑叟・佐賀藩の力を評価し、その動向に注目した。苛酷な勉学を藩士に強い、徹底した功利主義を貫き、明治の主流にはなれなかったが、近代国家創設に活躍する多くの人材を輩出させた閑叟の軌跡を捉え直す。

目次

第1章 直正の登場
第2章 幕末佐賀藩の動向
第3章 佐賀藩の教育と学問
第4章 国内研修と国内留学
第5章 韜晦の軌跡
第6章 戊辰戦争と佐賀藩
第7章 藩の終焉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mr.deep

4
なんともたんぱくで面白く読ませる気皆無の無味乾燥で退屈な一冊。昔の学者先生の悪いところでまくりです。とりあえず幕末の偉人なはずなのに影の薄い鍋島閑叟の活躍や如何にと我慢して読みすすめたら、主な事跡が「長崎防備の任務を放棄して京都守護職を要求して総スカンを食らう」って事ぐらいだったのに苦笑。そら影も薄くなるわ2023/11/05

おらひらお

3
1992年初版。病気で苦しんでいたことを知る。も少し長生きしていればとも思えますね。2020/06/28

だまし売りNo

3
直正は外国人技師を積極的に招き、現在の佐賀県佐賀市長瀬町に日本初の実用反射炉を築造した。ここで鉄製の洋式大砲を鋳造した。反射炉は燃料の熱を壁や天井の面で反射させて炉内の温度を上げ、鉄や銅などの金属を溶かす。跡地の日新小学校には模型とカノン砲が設置されている。2019/07/07

しゅんどーん

1
幕末、財政危機の佐賀藩を雄藩筆頭へと押し上げた佐賀藩主・鍋島直正。幕府への忠誠心と開明的性格を併せ持ち、外国人技師を積極的に招聘、日本初の反射炉を建造することに成功した。大河ドラマ「西郷どん」人気で薩長土肥が注目される今、斉彬ら名君たちがこぞって目標としたという「名君の先駆け」鍋島直正について知るのはどうだろうか。2018/04/05

きさらぎ

1
「もてなしてくれてるのは判るんだけど黒田侯や島津侯ほどは親しみを持てないんだよねー」と外国人に言われたり、二股膏薬、二枚舌、日和見、妖怪と、散々な言われようだから、まあ本当に「判りにくい」人だったんだろうなとは思った(苦笑)しかも借金は踏み倒すわ、支藩の申請は潰すわで。実力者であること、開明的な名君であることは十分判るので、もうすこし人間的なエピソードなどあるとそれこそ親しみが持てるんだけどな。(好きだけどね)とりあえず、久米博士の鍋島直正は読んでみようと思います。2014/01/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/81484
  • ご注意事項

最近チェックした商品