中公新書<br> フランスの異邦人 - 移民・難民・少数者の苦悩

中公新書
フランスの異邦人 - 移民・難民・少数者の苦悩

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121007162
  • NDC分類 316.835

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

61
1984年に出版された本だが、この時代のフランスにおける移民・難民政策についてルポしている。フランスといえば、欧州最大の移民を有し、「自由、平等、友愛」を標語する国である。「自由のゆえに祖国を追われた外国人に庇護を与える」と、フランスの憲法が庇護の地であることを明文化したのは1793年。それ以降、この精神はさまざまな時代と体制とを生き抜いて現代に至っている。移民の同化と共生は、移民政策についてまわる問題。2015年1月フランス紙襲撃テロ事件後、その移民政策もゆらいでいる。2015/04/17

NY

7
刊行から40年以上経ち、フランスの移民や難民の数はさらに増え、出身国も多様化したが、格差や差別など、彼らの苦悩は変わらない。人口増による国力維持、労働者不足、旧植民地への対応、難民を庇護する国是など、フランスが異邦人を受け入れてきた背景は様々だが、いずれにしても、それに伴う負担は非常に大きい。日本は急速な人口減で国家存亡の危機ともいわれる。ではこれまで以上に移民を受け入れるのか。フランスのような先行国の苦悩を見ると、なかなかイエスと言うのは難しい。2023/10/08

うえ

4
「フランスのために銃をとり宗主国の敵である反乱軍に対して戦火をまじえたアルジェリア人をアラビア語でアルキと呼んだ」アルキの一人はストの理由を説明した「フランスで暮らすようになって以来、私たちは社会扶助も補助金も賠償金もいっさいもらったためしがない。20年間イヌなみに扱われてきた。もう我慢ができない」●移民収容所「居住者の移転の話は少しも進展しない…こんなことをしているうちにモスクができた。次は訓練施設だという…ゲットーどころか、まさにアパルトヘイトだ」悲惨な火災集団死はサルトルをはじめ識者に猛反省を促した2014/12/28

takao

2
ふむ2024/02/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/208617
  • ご注意事項

最近チェックした商品