中公新書<br> インド大反乱一八五七年

中公新書
インド大反乱一八五七年

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121006066
  • NDC分類 225.05

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サケ太

22
イギリス側にとっては予期せぬ出来事から起きた大反乱。その理由となるインドの風習、ムガル帝国の存在。こんなことがあったのかと驚かされた。起こるべくして起こった反乱。溜め込まれた不満が爆発した、多くの戦いを経て敗北した過程。名を残した多くの人々。時代の節目となった大きな戦い。これを知れて良かった。2019/12/01

穀雨

5
中学校の歴史教科書にも登場するほどの事件でありながら、詳しいことは知らなかったインドの大反乱について、当時の農村事情とともにその顛末をたどっている。結びつきの核となる存在を持たなかった反乱軍はとりあえずムガル皇帝を担ぎ上げるが、皇帝に勝手にイギリスと交渉をもたれてしまうなど、内部のバラバラぶりが印象的だった。やはり下からの自然発生的な反乱をまとめ上げ、持続させるのは並大抵のことではないのだなと。2022/02/17

スターライト

4
学校で習ったときは「セポイの乱」だったが、今は本書のタイトルのように「インド大反乱」というらしい。インド独立運動の前触れといえるこの動乱を、克明に記した書。イギリスの東インド会社を通じた支配の軛からの脱却を、宗教上の理由からシパーヒーが起こした反乱がきっかけになり、インドの広範囲にわたってその火の手が上がっていく。しかし、ムガル帝をはじめとする旧支配層はイギリスの庇護から抜けられず、シパーヒー自らリードする者も現れず、宗教的な対立などもあり、結局は敗北に終わる。時折り出てくる明治維新との対比が面白い。2019/06/05

印度 洋一郎

3
いわゆる「セポイの反乱」として知られる、19世紀半ばのインドにおけるイギリスへの反乱を概観。その背景を、イギリスの植民地統治やインド社会の変容にも踏み込み、よく知られる「薬莢の脂」は只のきっかけに過ぎないことを解説している。それ以前からマグマのようにイギリスへの不満がインド中に充満しており、ある意味起こるべくして起こった反乱であることが理解出来た。デリーを巡る攻防戦や、北部インドで同時多発的に起きた地方の反乱を見ていくことで、反乱の全体像を掴める。結局、反乱軍側に統一した戦略が無かったことが敗因だろうか。2014/03/29

ぞだぐぁ

1
FGOにラクシュミー・バーイーが実装された辺りで紹介されていたのを今頃になって読んだ。 宗教の戒律が発端となった戦争の推移や各地での状況が纏められていて、ラクシュミー自体の出番はそこまで多くなかった。親支配者側だったのに世襲を認められなくて反乱側に行くってなんかブーディカと印象が重なる。2021/10/27

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