風塵抄

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 18X12cm
  • 商品コード 9784120020599
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

89
風塵のようなことを集めつつ紡いだ随筆ではありますが、何となく贅沢な気持ちになるのは何故でしょうか。日常のことも織り交ぜていますが、バブル末期頃に書かれた背景もあってか、日本や日本人の現状を嘆いている文章も多くありました。昭和の時代に考えていたことが伝わってきます。時代は平成となり、あの頃とはまた違う日本になってきている昨今と懐かしい昭和に想いをめぐらせずにはいられません。2016/10/15

けぴ

45
産経新聞に1986年から1991年に連載されたエッセイ。30年以上前に書かれたものながら、司馬遼太郎さんらしい、一本筋が通った姿勢、人間としての品格を感じる名文でした。2023/12/15

Shin

4
帰省中の無聊の時間を、久しぶりに司馬遼太郎の随筆集で少し贅沢に過ごした。この『風塵抄』は新聞に連載された随筆集なのだけれど、日本におけるバブル末期くらいの時期であることもあり、土地ころがしによる殖財に狂奔する日本と日本人を嘆くものが多い。当たり前だが、司馬遼太郎は昭和の作家であり、昭和の知識人なのだなと思う。仮に今も存命であったら、この世の中を見てどんな随想を記しただろうか。何となく、この有り様を見ず、またそれについて書かずに済んだことが、彼とその読者に取って幸いであったような気がした。2012/12/30

umigame

2
改めて読むと、司馬遼太郎のロシア、中国、北朝鮮、平和、戦争、ナチズム等の論が、分かりやすく書かれており、まるで現在を予言したかのようである。それぞれの国について作品があり深い洞察に感銘した。不安定な時代こそ司馬遼太郎の作品を読むべきであろう。2022/06/14

かんちゃん

0
司馬遼太郎の考え方が解ると、あの数々の素晴らしい作品の生まれが、解りますね。 幾つかの信念、大事にすべき心構えによって、産み出された作品を大事にしていきたいです。2018/10/18

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