出版社内容情報
（新間進一・外村南都子）
「遊びをせんとや生まれけむ戯れせんとや生まれけん遊ぶ子どもの声聞けばわが身さへこそ揺るがるれ」。これは集中でも著名な一首。平安後期に流行した今様を主とするこの歌謡集は、貴族、僧侶から庶民まで、あらゆる階級の人々の生活をありのままに歌って、当時の民衆の生態をも今にそのまま伝えます。編者、後白河院の今様に関する自伝ともいうべき『口伝集』も収載。初句索引付。
内容説明
『梁塵秘抄』巻第１・『梁塵秘抄口伝集』巻第１は、天理図書館蔵旧綾小路家本を、『梁塵秘抄』巻第２は、天理図書館蔵旧竹柏園文庫本を、『梁塵秘抄口伝集』巻第１０は、宮内庁書陵部蔵旧伏見宮家本を底本とした。
目次
梁塵秘抄巻第１
梁塵秘抄巻第２
梁塵秘抄口伝集巻第１
梁塵秘抄口伝集巻第１０
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kozy758
6
かなり苦労して読んだ。特に法文歌が難しい。梵語もいい格調を出していた。撰者の後白河法皇のとてもいい表せられないセンスの良さがひしひしと伝わる。平安末期の風俗、舞、雅楽なども大変興味深い。2016/06/09
