講談社学術文庫<br> 言語と人間

講談社学術文庫
言語と人間

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  • サイズ 文庫判/ページ数 358p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784061588585
  • NDC分類 801.01
  • Cコード C0110

内容説明

親や先輩から習った言葉をただオウム返しに発語するだけで、私たちは真に「ロゴスをもった動物」といえるのか。自分で新しい言葉の組合せを考え、独自の新しい思想風景を創る、それでこそ価値ある文化の創造も可能となる。そう考える著者は、まず人間の言葉を起源に遡って考察し、「心」の形成と進化を跡づける。次に理性の構造を分析し行為に至る筋道と諸問題を考える。文明の更に前方へと歩む人間の生き方と倫理を問い直す根源的思索の書。

目次

第1部 言語と生命科学―市場での対話のために(サミュエル・バトラーと生命の哲学;「ライフ」と「サイエンス」をめぐって;生活の習慣としてのモラル;「理性的」ということの正体;理性と言語 ほか)
第2部 言語と人間理性(心の進化について―言語の起源と文化の世界;言語起源論の再検討;文化の遺伝子としての言語;意識の比喩―機械、生物、人間;合理性の根源とその適応;志向性の行方;言葉と行動の距離―いま、何を倫理とよぶか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nightU。U*)。o○O

1
人間と動物の境界を生態学的な知識から言語の起源に求め、理性や心の所在についてもそのように妥当な説明をつけていく。発生から法の形成まで一貫した綿密な科学的思考で、その目指すところは科学的道徳、というかなり細かくかつ、広汎な分野をカバーする認識論。なかなか面白かった。現状の問題に対応していくには既往の法や道徳でなく人間の生理をもとに普遍的な働きを求めるべき、というのは深くなっとく。。2015/05/27

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