講談社学術文庫
勘の研究

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  • サイズ 文庫判/ページ数 366p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061585126
  • NDC分類 141.2
  • Cコード C0111

出版社内容情報

【内容紹介】
古来東洋においては、たとえば禅の悟りや剣法の極意、芸能における名人芸などにみられる、ある普遍的なものを「いわく言いがたし」とか「名状すべからず」とか称しつつ伝えてきた。本書において著者は、この普遍的な“何か”を「勘」という概念によって捉え、その学問的体系づけを試みている。本書は「勘」という前人未踏の研究領域における唯一の心理学的研究であり、日本人の精神の働きと構造を立体的に解剖した古典的名著である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

16
芸事・武道・荘子・禅... 勘の研究というより、鍛錬による行動のオートメーション、道(タオ)や無心の体得,無我の境地を説いているようで、イメージした「勘」とはちょっとズレている印象。古い本のため、脳生理学や医療など科学的なアプローチは皆無。虫の知らせや無意識、ニュータイプの閃きの様な、いわばオカルトに近いものを期待していただけに、ちょっと残念。2013/01/31

しお

4
題目の「勘」とは、ピンと来るとか、感覚的に分かるとか、そういったものよりも広い概念(すなわち、悟りや心のあり方)を指している。莊子、臨済宗の禅、世阿弥の花伝といった東洋思想と、西洋思想をミックスして勘にまつわる心理学を拓いた古典。正直なところ、難解でした。途中、昭和1桁時代の生理学的な観点からの記述もあるが、現代科学から見るとどうなのだろうか。最新の研究についても知りたいと感じた。2022/11/23

carl

3
勘をどうにか解き明かしてくれていると思ったけど・・・勘違いだった。2013/04/29

i-miya

2
黒田博士の人と業績 1890-1947 動物心理学 ゲシュタルト心理学 朝鮮系 元良勇次郎 以来1世紀 東大心理学講座 (序) 勘心理学 「覚自証」かくじしょう を無意識の桎梏から救うとともに 全体性烙痕(らくこん)からの解放に向かって 一石を投ぜんとする  第1章 緒言 東洋あるいは日本 自己の体得した普遍的なるもの 勘と感 黒田五柳 「釣客伝」 アッハ マルベ 決定傾向の問題 西洋思想を輸入しコレを咀嚼するのに忙しい せっかくあった珠玉の日本、東洋思想がないがしろに 第4章 リンドボルスキーの先覚的図2007/08/18

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