講談社学術文庫<br> 論語講義 〈1〉

講談社学術文庫
論語講義 〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 205p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061581869
  • NDC分類 123.83

出版社内容情報

【内容紹介】
著者渋沢栄一は、明治政財界の大立物である。維新の動乱をくぐりぬけ、明治新政府の財政・金融制度の確立に尽力。明治6年下野して後は、第一国立銀行の創立を初め、500余の会社を設立し、我国資本主義経営の礎を固めた。その著者が日常生活の規準とし、実業経営上の金科玉条として全面的に信頼したのが「論語」である。本書は著者が晩年に、自らの波乱の体験を語りながら「論語」を解説し、その読み方を説いた、異色の「論語講義」である。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

73
日本資本主義の父・渋沢栄一による論語の講義を筆述したテキスト。学而第一、為政第二、八佾第三の三章を収録。一篇ごとに非常に丁寧で詳細な解説。特に、大久保利通や徳川慶喜など、幕末の登場人物を引き合いに出して論語の観点で比較したり、明治維新における渋沢栄一自身の経験談や戦国時代の武将のエピソードを通じた解釈が活き活きとしていて面白い。はからずも「味野の野崎武吉郎氏が忠僕西井五猿老人によりて家道を興したる」という一文を見つけて驚いた。我が地元岡山の片田舎の人物が、こんなところで賢才の例として出てこようとは。2015/08/08

ともふく

9
論語をしっかり勉強したく読みました。渋沢栄一さんが、自身の経験談も交え論語解説をしてくれます。忙しさを極めていた方であろうに、ここまで論語を深く理解していることに驚きを禁じ得ません。昔の方は、深い教養を身につけられていたのだと改めて思いました。幕末・維新のエピソードも豊富で、歴史の勉強としても面白いです。徳川慶喜や西郷隆盛、大隈重信など人物論評が度々あります。渋沢さんは、論語の解説を通じ、繰り返し、有徳の人になるべきことを説きます。将来一万円札になるあの方に、滔々と説教されている気分で身が引き締まります。2022/07/29

הזם

2
「論語読みの論語知らず」に一石を投じる種類の本といえり。読後は脳内が文語文と漢語に犯されることしばしばなり。軽薄な自己啓発本を消費する時間があれば、本物の人間の息がかかった、本物の古典を読むべし。幾星霜の時代を渡れる古典に如くべきものあらざるなり。2015/05/23

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