- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > 教養
- > 講談社ブルーバックス
内容説明
森林の存在は、人間にとってどのような意味があるのだろか?単に人間に“役に立つ”という考え方だけで、森林に接していてよいのだろうか?効用の面からだけ、森林を考えるのではなく、その効用の根源にある生命活動―光合成、生育、更新、そして土壌生成などに、もっと目を注ぐ必要があるだろう。
目次
1 森林を見る心
2 森林の価値とは何だろうか?
3 自然が創る森林、人が創る森林
4 山村の崩壊と森林の荒廃
5 現代人は森林に何を求めるか?
6 地球の森林に何が起きているか?
7 森林を創る技術・育てる技術
8 歴史の流れで森林をとらえる
9 世界の森林、日本の森林
10 人間にとって森林とは何か?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takao
2
1989年9月20日発行(1994年12月22日、第10刷)。著者は1931年生まれ、当時、信州大学農学部教授(森林経理学)。地球環境問題、森林保護などについて考えていた頃求めた1冊。発行からすでに30年近く経つ。環境がブールになっていた頃、森林について「イメージ」だけで語るのではなく、実際に山村に暮らす人々やその歴史、文化にも思いを致し、森林の存在が多様な意味を持つことに気づき、実際に森の中を歩き森に接することを説く。今、日本の森はどうなっているのだろうか。何十年も森の中を歩いていないことに気がついた。2018/10/13