死体は生きている

死体は生きている

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784048832670
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

喋るはずのない死体が語る真実。その裏に隠された、さまざまな人生劇。『死体は語る』の著者が描く、衝撃の第2作。

目次

匿名の電話
不倫
いたずら
ためらい創
安易な対応
蹴とばされた女
理と情の間で
子供の事故
転落
誤診
証拠隠し
危険な演技
死因は戒名
監察医
延命術の波紋
親指隠せ
homosexuality
炎の画策
約束
危険防止
死者の声
行政解剖
提燈
死斑
雪上の靴跡
出会い
年齢の推定
田舎芝居
怪我の功名
逆探知
轢断事件
赤鬼・青鬼
因縁
仏は生きていた
スポットライト

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

45
【再読】『死体は語る』の続巻。「炎の画策」だけ小説仕立てが入っており、著者が推理小説も書きたかったことが伝わってくる。小説家としては大成しなかったが、死体シリーズとその派生本は、文庫化されるなど息の長い作品を送り出してくれた。しかし、監察医を含めた死体検案制度は進歩していない。小説家・海堂尊氏が提唱した死亡時画像診断による検案制度も普及しているとは言えない。そして、法医学者でもある著者が、海堂氏の提唱に言及した文章を管見にして知らない。おさらいの意味も含め『死因不明社会』(海堂尊著)を読み直そう。2023/06/04

瑪瑙(サードニックス)

38
監察医をされていると本当に様々な「死」に直面し、人間性をも見せつけられるものなのだと思った。見たくもない真実。でもご遺体の尊厳を守らないといけない。生きている人間の世間体が優先される現実。辛いものがありますね。2023/06/28

ひなた*ぼっこ

18
夜勤の1冊。30年前の本だけどとても面白かった。法医学ってすごいな、と思わせるエピソードがたくさん。死と真摯に向き合って死者の尊厳を守る。格好良い職業だと思う。2020/04/15

bapaksejahtera

16
「死体は語る」 の続編。法医解剖の事案を元に種々の雑誌原稿を集めた著作だが、小説仕立ての文章も含まれバラエティーは増している。看護学校での授業で看護師の卵に接しての話題は心温まる。我が国では米国ドラマのような死体牧場も当然になく、医者が変死体を扱う機会も少ない。場数を踏んだ警官の方が判断が正しい事が多い等、日常接する警察官への敬意が感じられ好ましい。監察医は定員も少なく、チームに分かれて車で検死に回る忙しい日常。著者も中途退官してから生活に余裕の出た様子だ。適正な任用制度がないと成立せぬ行政分野であろう。2023/08/31

青木 蓮友

7
実体験の、お話。こうして淡々と簡潔に表現されていて、読んでるこちらは読みやすくてありがたいけれど、だ。実際に先生はこういう様相、臭いなどをたくさん目の当たりにしてきたのであって、表現どおりわたしが想像しようとしたって当然に全然できない、それほどのことを、こうして伝えてもらってるということ。自分の体、謙虚に大事にしていこう。しみじみと思いました。活かさないと、生きてるうちに。いつかは必ず死ぬのになんで怖がってたんだろう、読後そんな気持ちになりました。変わらぬ現実事実の前に、なぜかホッとして。2017/10/15

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