出版社内容情報
インド・ヨーロッパ(印欧)祖語の話し手たちはいつどこに生活し,どんな文化をもっていたのか.この先史時代の謎は言語学者はもとより民族学や考古学の分野の人びとをも把えてはなさない.印欧比較言語学の第一人者が「故郷問題」をめぐって展開した学問とロマンと政治の熱いせめぎあいを興味ぶかい研究史として語る.
内容説明
インド・ヨーロッパ(印欧)祖語の話し手たちはいつどこに生活し、どんな文化をもっていたのか。この先史時代の謎は言語学者はもとより民族学や考古学の分野の人びとをも把えてはなさない。印欧比較言語学の第一人者が「故郷問題」をめぐって展開した学問とロマンと政治の熱いせめぎあいを興味ぶかい研究史として語る。
目次
第1章 印欧語の故郷の探求―「ぶな」と「鮭」をめぐって
第2章 南東ヨーロッパ説をめぐるナチス時代の確執―ゲルマン派対反ゲルマン派
第3章 考古学からの新しい提案―クルガン文化と近東説をめぐって
第4章 方法論的な反省―接触と移動の痕跡