出版社内容情報
古くからその名こそ知られ探検家の足跡を見ることはあっても,科学的には闇に等しい遥かな大山脈崑崙(.中国科学調査隊唯一の外国人隊員としてこの山塊を踏査した著者は,極端な乾燥と寒冷の地に生きる植物の姿を記録し,荒涼たる大地の不思議な魅力と,苛酷な環境に生きる動植物や人間を含む自然の営為を伝える.
内容説明
古くからその名こそ知られ探検家の足跡を見ることはあっても、科学的には闇に等しい遙かな大山脈崑崙。中国科学調査隊唯一の外国人隊員としてこの山塊を踏査した著者は、極端な乾燥と寒冷の地に生きる植物の姿を記録し、荒涼たる大地の不思議な魅力と、苛酷な環境に生きる動植物や人間を含む自然の営為を伝える。
目次
プロローグ 崑崙への道
第1章 森を探す
第2章 崑崙の素顔
第3章 砂漠、そして主稜線へ
第4章 アルティン山脈から東部崑崙へ
エピローグ 調査行を終えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
366
著者は植物学者。1988年の中国の調査隊に同行して崑崙地域を踏査した時の記録。当然ながら植物に関する叙述が全体のほとんどを占める。文化人類学的なものを期待していただけに、その点はやや残念なのだが、崑崙については古い探検行はともかく、現代の記録が極めて乏しいために貴重な報告であると思う。アルティン山脈の周辺はチルーをはじめチベットノロバ、チベットオオカミなど他では見られない「野生の王国」であるらしい。もちろん、植物の固有種も豊富だ。一方、崑崙地域のあちこちで放牧による荒原化もすすんでいるようだ。⇒2020/08/22
takao
2
ふむ2024/02/02
丰
0
Y-212000/06/28