出版社内容情報
一八五三年七月,巨大な黒船四隻が浦賀沖に現れた.噂は日本国中をかけめぐり,幕藩体制は大きな動揺をきたす.ペリー来航は日本社会にどのような衝撃を与えたのか,戦争に至らずに条約が結ばれた背景は何なのか.日本近代の開始を「異変」という概念でとらえ,開国へ向けての日米の情報の流れを解明し,幕末社会が変容する姿を描く.
内容説明
1853年7月、巨大な黒船四隻が浦賀沖に現れた。噂は日本国中をかけめぐり、幕藩体制は大きな動揺をきたす。ペリー来航は日本社会にどのような衝撃を与えたのか、戦争に至らずに条約が結ばれた背景は何なのか。日本近代の開始を「異変」という概念でとらえ、開国へ向けての日米の情報の流れを解明し、幕末社会が変容する姿を描く。
目次
1章 黒船来たる
2章 日米の情報比較
3章 ペリー派遣と黒船
4章 幕府の対応
5章 新たな情報収集
6章 黒船見物と市中取締
7章 条約交渉の展開
8章 日米和親条約なる
9章 黒船異変とは何か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tui
8
副題に‘ペリーの挑戦’とある。一体どんな人物なのか、なぜ彼が来たのか。黒船やアメリカという記号との組み合わせで捉えると、押し寄せる強大な存在という印象だけど、ペリー提督という個人は出世欲も不安も持つ普通の軍人さんだったんですね。「列強・植民地・敗戦条約国 ー この三者からなる国際政治が十九世紀中頃までの特徴である」と著者は述べているが、そんな時代によくまあ日本が(ほぼ)無血開国できたなと思います。交渉の裏にある思惑、パニックから見物へと黒船へのイメージを変える庶民の様子など面白く読め、意外な拾い物だった。2015/08/11
y42sora
1
黒船に終点を当てて、その直前から条約終結までをきめ細かに説明していた。「もっとも若い国(アメリカ)の自分が、もっとも古い国(日本)の扉をあけるんだ」2010/07/26
MIRACLE
0
『世界の歴史(25) アジアと欧米世界』と内容が重複している。2012/05/04