出版社内容情報
Iでは雪の結晶の観測に取り組んだ体験と思索を,IIでは師寺田寅彦の人間的魅力や指導振り,学生時代・理研時代を活写した諸篇を,IIIでは子供時代を回想した作品や英国日食班の科学者たちの印象記などを収録している.
内容説明
本集は、中谷宇吉郎の科学随筆をはじめとする作品のなかから、読者の現代的関心に応える作品を精選して、編年順に構成したものである。第一巻の作品は大正十三年から昭和十三年の間に発表されているが、概ね昭和十一年・十二年を中心とする。雪にかかわるものを1に、寺田寅彦にかかわるものを2に、その他のものを3に収録した。
目次
雪の話
雪の十勝―雪の研究の生活
粉雪
雪を作る話
雪雑記
十二花の雪
雪の化石
寒月の「首縊りの力学」その他
「光線の圧力」の話
冬彦夜話―漱石先生に関する事ども〔ほか〕
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- 戦国と宗教 岩波新書