The Spectrometric Identification of Organic Compounds 8th ed. paper 464 p. 14
内容
『有機化合物の分析法の同定』は、分光学を用いた有機化合物の同定について述べた最初のテキストとして40年以上前に第1版が刊行されました。それ以来、現在もなお信頼されるテキストであり続けています。
第8版となる本書では、主に質量分析法(MS)、赤外分光法(IR)、多核・多次元の核磁気共鳴分光法(NMR)といった有機化合物の構造同定法について、統一のアプローチ法を提供しています。プロトンBMRについて詳細が述べられている第3章は一から見直し、改訂されています。また、IR分光法について書かれた第2章では、ポリマーやリン官能基に関する最新の情報が追加されました。さらに、第7および8章では、演習と実際のデータ分析における問題をセットにして幅広く紹介しており、これらのスペクトルはプロの化学者も参照データとして用いることができるものです。有機化学者による有機化学者のために書かれた本書は、スペクトル相互作用による相乗効果にとりわけ注目しています。本書の特徴として、データを読み解くための豊富な図表の提供などがあげられます。また、学生にも分かり易い内容であると同時に、一貫性のある新しい表現を用い、最新の慣例や方法を反映しています。