ちくまプリマー新書<br> ネットとリアルのあいだ―生きるための情報学

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ちくまプリマー新書
ネットとリアルのあいだ―生きるための情報学

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  • サイズ 新書判/ページ数 166p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480688255
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0295

出版社内容情報

現代はデジタル情報が溢れる便利な社会である。一方、ストレスに精神が押し潰されている。人間の生命を蘇生するITの未来を考える。

内容説明

現代は、デジタルな情報がとびかう便利な情報社会である。にもかかわらず、精神的に疲れ、ウツな気分になるのはなぜか。悲鳴をあげているのは、リアルな「生命」そのものであろう。人間の身体と心をやさしく包んでくれるITの未来を考える。

目次

第1章 ITが私を壊す?(私にとってのリアル;デジタル・ニヒリズム)
第2章 生きることは創りだすこと(心と脳とコンピュータ;情報処理機械としての私;心はなぜ閉じているの?)
第3章 未来のネット(自由平等という落とし穴;タイプ3コンピュータとは)

著者等紹介

西垣通[ニシガキトオル]
1948年東京生まれ。東京大学工学部計数工学科卒業、日立製作所に入社。コンピュータ・ソフトの研究開発に携わる。その間、スタンフォード大学で客員研究員。その後、明治大学などを経て、東京大学大学院情報学環教授。工学博士。著書に『デジタル・ナルシス』(岩波書店、第13回サントリー学芸賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大先生

6
私が求めていたのは、こういう本です。「生物と無生物のあいだ」からパクったような書名ですが、素晴らしい内容でした。メインテーマはこれからの情報社会の在り方ですが、「意識」や「心」も重要なテーマとなっています。中でも面白いのが、ジュリアン・ジェインズという米国の心理学者の仮説。自我意識が発生したのはBC1000年頃で、それまでは神々の声という右脳からの幻聴に従って行動していたのではないか?根拠は、ホメロスのイリアスに登場人物の喜怒哀楽や主観的言葉が出てこないから…。信じ難いように思えますが、あり得なくもない?2020/05/15

カイエ

5
思ってたのと違ったけれど(仮想現実をどう生きるかみたいな話かと思ってた)面白かった…のかな。面白いと難しいのあいだ。現代は左脳偏重で、でも人間は本来右脳のほうが重要で、人間を数値化したり機械と同じように扱うのは無理があり、身体感覚が大事なのである…ってこと? ごめんなさい、ちゃんと理解していません。腑に落ちないというか、どうしても脳中心で考えちゃうのだよな。要再読。2023/05/03

keint

5
学生時代に読んだ。中高生向けということもあり、著者の考え方が平易に示されていた印象がある。

霧凛

4
あたかも機械のように扱われる人間に、身体性の大切さを訴えかける本。…でよいのかしら?専門性が高い、もしくは概念的な話が多く理解できているのかは謎だけれども、人とAIなんていうホットな話題を考えるときに思い出したい本。2019/08/27

おおかみ

4
やや錯綜した印象は否めないが、ネット漬けの情報社会における閉塞感、疲弊感から脱するためには何が必要か、重要な記述は少なくない。オートポイエーシス理論が今後キーワードとなることは確かだろうし、今この本を読むことの価値は大きいと思う。2010/01/23

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