出版社内容情報
暮らしやすいまちの実現に貢献したいと考える交通関係の研究者たちが、地方都市の再生を目的に地方都市で積み重ねた経験・知見を基に、交通と一体的に進めるまちづくりの理論と9都市の交通まちづくりの実践例を紹介。
目次
第1部 序論―交通と一体的に進めるまちづくり(時代が求めた発想の転換とは;交通の基本的役割:「人間らしい生活」を支える交通サービスの提供 ほか)
第2部 交通まちづくりの理論―実践を知る4つの視座(ビジョンの構築と合意形成;交通まちづくりのための調査手法 ほか)
第3部 交通まちづくりの実践(金沢市:条例制定によるまちづくりの継承;宇都宮市:ネットワーク型コンパクトシティ ほか)
第4部 交通まちづくりの未来(交通まちづくりとは何か?;移動の物語を読む ほか)
著者等紹介
原田昇[ハラタノボル]
1977年名古屋大学工学部建築学科卒。1979年東京大学大学院修士課程修了。1983年東京大学大学院博士課程修了(工学博士取得)。日本学術振興会奨励研究員。1984年財団法人計量計画研究所都市計画研究室研究員。1985年東京大学工学部助手。1992年東京大学工学部助教授。1994年オックスフォード大学セントアントニーズカレッジ(連合王国)客員研究員(1年間)。1999年東京大学大学院新領域創成科学研究科教授。2005年東京大学大学院工学系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すずゆー
0
「交通」の視点から、暮らしやすいまちづくりの実現を考える一冊。第1章と第2章では「交通まちづくり」の概念や基本的な考え方、歴史的な遷移などがまとめられており、第3章では実践的な交通まちづくりの事例として、9つの都市が紹介されている。第4章では今後の交通まちづくりの方向性が示されている。第3章で各地の具体的な事例が取り上げられているのが特に参考になった。理想的な都市像が絵に描いた餅にならないよう、行政、事業者、学者、住民などが協力しつつ、地域ごとに様々な観点からまちづくり実現に向かっていくのが印象的だった。2018/03/18