内容説明
六〇年の人生をパレスチナ難民として生きてきた女性は語る。「大勢の同胞を失った。でも新しい世代も大勢生まれた。私たちはあきらめない」。戦火にさらされ、理不尽な暴力に支配されながらも、人間としての誇りを失わずに生きている人々がいる。本書は、大マスコミが足を踏み入れない世界の「戦地」に単身潜入し、その地に生きる市井の人々の声を届けるべく活動してきた、ジャーナリスト集団の取材報告である。
目次
まえがき 見知らぬ人々の悲劇ではなく
序章 「閉ざされた声」を届けたい
第1章 チベット―人々の祈り
第2章 ビルマ(ミャンマー)―辺境から見る軍事政権
第3章 マーシャル諸島―蝕まれてゆく島で
第4章 ハイチ―聖地の村で
第5章 チェチェン―闘う女性たち
第6章 レバノン―境界線に生きる
第7章 パレスチナ・ガザ―封鎖下に生きる人々