出版社内容情報
世界的カメラメーカーが予定された「慰安婦」写真展を突如中止。その真の理由を明らかにしようと裁判に訴えた写真家が勝訴した事件から五年、あたりまえのように自己検閲=自粛が広がっている。健全な社会のためにいま問い直す《自粛社会》の実像。
内容説明
世界的カメラメーカーが、予定された「慰安婦」写真展を突如中止。その真の理由を明らかにしようと、裁判に訴えた写真家が勝訴した。事件から5年、あたりまえのように自己検閲=自粛が広がり、日本の報道自由度ランキングは、評価対象180カ国・地域のうち72位とG7で最低となった。健全な社会のために、いま問い直す“自粛社会”の実像。
目次
第1章 表現はどのように消されていくのか―ニコンサロン写真展中止事件から見えるもの
第2章 表現者・被写体・鑑賞者、三者の権利を守るたたかい安世鴻さんに聞く
第3章 自粛の空気に対抗して(浮いた人になろう;女性国際戦犯法廷の渦;“表現の不自由事態”をどうのりこえるか―韓国・抵抗と連帯の営みに学びつつ;「慰安婦」にされた女性たちに共感した少女たち;なぜ日本社会は「慰安婦」問題を理解できないのか―現在進行形の性差別構造を生きる私たち;日本における排除の構造の由来―フェイク・ニュースと自粛)
著者等紹介
安世鴻[アンセホン]
写真家、韓国をはじめ東ティモール、インドネシアなどで、約20年日本軍性奴隷被害女性たちを取材
李春煕[リチュニ]
弁護士、ニコンサロン「慰安婦」写真展中止事件弁護団
岡本有佳[オカモトユカ]
編集者。風工房主宰。「教えてニコンさん!ニコン「慰安婦」写真展中止事件裁判支援の会」世話人。「表現の不自由展」共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。