出版社内容情報
●新曜社の関連書籍
『 知識の社会史 -- 知と情報はいかにして商品化したか 』 P・バーク著 (定価3570円 2004)
『 新版 近代科学と聖俗革命 』 村上陽一郎著 (定価2625 2002)
『 新版 西欧近代科学 』 村上陽一郎著 (定価2520円 2002)
『 ワードマップ 現代科学論 』 井山弘幸・金森修著 (定価2310円 2000)
内容説明
多くの価値観が対立し、いたずらに力に訴える混迷の時代にいま必要とされる対話の知。ブリリアントな対話をとおして、科学的知の専制と専門家の支配を根底から解体する。
目次
知とは何か―プラトン『テアイテトス』を題材に
科学とは何か―占星術、伝統医療をめぐって
知恵とは何か―物語としての知
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田氏
16
名前が暑苦しいこの著者、高橋昌一郎著『~の限界』シリーズにおいて知った哲学者である。その論じるところは「方法論的虚無主義」と呼ばれていて、雑にいうと「解決できるなら手段はなんでも構わない」とかそんな感じらしい。これは正しい何故なら科学だから的な正しさの押し付けに糞を投げつけたのだろう、たぶん。と解釈した自分は、おそらくファイヤアーベントは危険な読書になるだろうと察した。この論はきっと自分のなかのわだかまりと相性がいい。そしてそれは持論を強化し、正しさの原動力として消費される。それは正しくないのだ、たぶん。2021/01/21