目次
択捉・国後(物語の若者が投身した型の海崖―プロローグにかえて;真珠湾への集結地単冠湾・ソ連空港の前身 ほか)
色丹・歯舞(色丹島 小型海峡埋積史考―地図から微地形がどれだけ引き出せるか ほか)
千島(栄光を断ち占守島に生涯をかけた郡司大尉 ほか)
樺太(チェーホフは樺太のどこを踏査したか;チェーホフはなぜサハリンへ行ったか―彼の科学観も知りたい ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KF
10
領有についてややこしい地帯であり政治的観点での読物が多いが本書は地理の観点。160頁強の一冊だが掲載されている地図が152。勿論各地方バラバラなので増えるのは自然だが。日本列島とか台灣とか地図がハッキリとした資料となっている方面では考えられないが三つの地方のいずれも現状がよく分からない。樺太については現時点でロシア領とハッキリしているし治世もある程度まともなのだから謎は少なめであって欲しいが北千島ともなると住民も極めて少ないし、北方四島のうち歯舞は人口がゼロとの事で謎だらけ。少しワクワクしたが難読だった。2022/05/15