内容説明
ジャングルの川を泳いで巣に帰る、サボテンの根本に巣を作る、牧場で羊たちと戯れる。こんなペンギン見たことない。急性ペンギン中毒患者が綴る、ペンギンをめぐる旅の物語。
目次
1 森に棲む妖精―フィヨルドランドペンギン
2 楽園からの追放―キガシラペンギン
3 ペンギン・ハウスダスト―ハネジロペンギン
4 影武者たちの暮らし―フンボルトペンギン属をめぐって
5 風のフォークランド―キング・イワトビ・ジェンツーペンギン
日本国内でペンギンに会う
著者等紹介
川端裕人[カワバタヒロト]
1964年、兵庫県明石市生まれ。千葉県千葉市育ち。1992年捕鯨船に乗って南極海に行く取材でエンペラーペンギンを目撃、なんとなくペンギンが気になり始める。クジラ、イルカなど、海洋哺乳類にまつわる「水もの」の取材をしばらく続けた後、1995年、フィヨルドランドペンギンの取材で「上陸」に成功。以来、ペンギンに彩られた(?)5年間を過ごした。現在の主要業務は、小説書き
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピンシヤ
6
野生ペンギンの本。全18種のうち8種が出てくる。可愛いパラパラ漫画がひっそりある。2013/03/14
しらたま
5
森の妖精フィヨルドランドペンギン。不器用な体型で入り組んだ森の中に住んでいる。ひっそりと住んでいるのかと思えばそこらじゅうにだみ声が響いているところがナイスだ!イワトビペンギンよりは抑えた感じのツッパリ具合もいい。2013/09/28
コタツ
4
川端先生ペンギンシリーズで読み抜けていたので。他の書籍ではあまり触れていなかったフィヨルドランドペンギンの記述が豊富。思い入れが強いのだなーとは写真を見ていて感じられるところですね。写真を見るのは楽しい。エッセイは知己に富みつつ意外とヘビーな内容も。タイトル、ちょっと騙してないかい?w2015/08/26
やん
2
小説家が本職の筆者が書いた本。写真もいっぱいで、写真集とは違ってある程度まとまった文章を読むことができる。ペンギンはかわいいけれど、ペンギンにとって人類は迷惑な存在なのかも知れない。水族館など日本におけるペンギンの飼育環境に疑問を感じることもあるが、かわいいと思うのをきっかけに、ペンギンを知り、その生息環境にも興味を持ち、状況を好転させようと動く人も出てくるかも知れない。何より知ることは大切。私はジェンツーペンギンが好きだが、フィヨルドペンギンについては何も知らなかったので勉強になった。2018/05/19
雅瑞
2
【図書館】まさにペンギン大好き!なので、選んだ本。それぞれのペンギンについて淡々と説明されている内容だと思ったら、ちょっとエッセイ的な感じだった。想定外だったが、それはそれで興味深く読むことが出来た。写真も多く、ハッとさせられる美しいペンギンの写真もあって魅せられた。動物園や水族館ではなく、自然の中にいるペンギンを見てみたい!と思ってしまう。発行年を確認すると2002年。それなりに古かったので、ペンギンに関わる問題が少しでもいい方向へ向かっていたらいいなと思った。2015/01/23