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内容説明
きつねをはじめとするケモノ、祖先や死んで間もない肉親の霊、最近では「宇宙意識体」のようなものまでが人にとり憑いたかに見えるツキモノが、精神医学の現場では確実に観察されます。憑かれた本人は、あたかもそれらに身体を占拠されたかのようになり、はたから見れば、本当にきつねや死んだ肉親になってしまうのです。しかし、なぜこんなことが起こるのでしょうか。そのとき、本人の心のなかはどうなっているのでしょうか。本書では「憑依」というきわめて不可思議な現象に最新の精神医学の立場からせまります。
目次
第1章 キツネが憑くとき
第2章 よみがえる死者
第3章 うしろの正面だあれ
第4章 ツキモノと精神医学
第5章 文化と憑依
第6章 キツネツキの記号
第7章 憑依と多重人格
第8章 変性意識と憑依
第9章 不思議の国のアリス
第10章 現代都市と憑依