内容説明
星泉、17歳の高校二年生。父の死をきっかけに、組員わずか四人の弱小ヤクザ・目高組の組長を襲名することになってしまった!その直後から、泉のマンションが荒らされたり、殺人事件が起こったり…どうやら、行方不明の大量のヘロインを巡って、大がかりな抗争が起きつつあるらしい。泉は組長として、セーラー服姿で敢然と悪に立ち向かう!映画化・ドラマ化等で一世を風靡した大ベストセラー小説。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。1976年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナイスネイチャ
139
30年ぶりの再読。赤川次郎さん自体も。軽快で面白い。設定は今の時代には何回も擦りた設定ですが、この当時は斬新だったのかと。3人の女優さんが映画で演じているが、見比べて見たい。2019/05/19
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
68
本日の「セーラー服の日」にちなんで読んだ1冊。本書は高校2年の星泉が父の死をきっかけに組員わずか4名の弱小ヤクザ目高組の組長を襲名したことによってセーラー服姿で悪に立ち向かう話。昔に観た薬師丸ひろ子主演の映画が面白かった記憶はあるが、原作は初めて読んだ。非現実的な設定だが小気味良い。泉親分の度胸のよさには惚れ惚れ。ラストの泉親分の機関銃をぶっぱなす姿はスカットする。「カイカン」という台詞は映画オリジナルで原作にはないのが寂しい。でも、テンポよく一気読み。2021/03/25
やま
60
最近書店に並んでいるのは橋本環奈が表紙だが、今回中古で買って読んだのは長澤まさみが表紙のもの。そういえば長澤まさみ主演でドラマ化されていたのを思い出した。セーラー服と機関銃という到底合わさりそうもない2つを見事に合わせた作品。だいぶ前の作品だが、古さを感じさせず、むしろ最近の作品かと思うほど。機関銃を放つシーンが最後しかなく物足りない。あと有名な「カ・イ・カ・ン」は実はなかった。★★★★☆2016/01/01
『よ♪』
58
「カ・イ・カ・ン」──て、言わないんだね。映画だけだったんだ。ボクの年代なら誰もが知ってるこのお話。表紙絵に惹かれて手に取ったんだけど、思ってた以上に面白くて、考えてた以上に夢中で読んじゃった。説明はいまさらかもだけど──。女子高生、星泉。突然の父の死に心の整理もつかないまま何故かヤクザの跡目に担ぎ出されちゃう。消えた麻薬を巡るヤクザ同士の争奪戦。ドタバタが楽しい♪危険な目に遭っても折れずに立ち向かう、泉のまっすぐなところが眩しいな。映画ではあまり感じなかったんだけど、しっかりミステリしてた。これは良作♪2021/02/19
GaGa
58
映画は観ていたけど小説では初めて読んだ。これは中々面白い。やはり小説を映画化するのって難しいんだな。映画では小説の良さがまるでいかされていない。他では「晴れ時々殺人」とか「いつか誰かが殺される」とかは映画を観る前に読んでいたので失望した記憶があるのだが(笑)これは機会があれば、どうぞ一読を。2012/08/10