岩波ジュニア新書
武士の時代―日本の歴史〈4〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 203,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005003341
  • NDC分類 K210
  • Cコード C0221

出版社内容情報

「祇園精舎の鐘の声,諸行無常の響きあり」-『平家物語』や『太平記』が都の辻々で語られた中世は,全国で新興の武士勢力が割拠して,朝廷や寺社勢力に実力で訴えた時代だった.源平争乱から応仁の乱前夜まで,動乱の300年を活写.

内容説明

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」―『平家物語』や『太平記』が都の辻々で語られた中世は、全国で新興の武士が活躍する一方で、新しい創造性に満ちた仏教が民衆の広い支持を集めた時代だった。本巻は、源平争乱から鎌倉開府、蒙古襲来を経て、室町花の御所で華麗な能が舞われた応仁の乱前夜までを活写。

目次

第1章 武家社会の形成
第2章 貴族・寺院社会と武士
第3章 村落・都市社会と武士
第4章 東アジア世界と日本社会
第5章 室町幕府の富と平和
第6章 流通経済と幕府政治の転換

著者等紹介

五味文彦[ゴミフミヒコ]
1946年山梨県生まれ。1968年東京大学文学部国史学科卒業。同大大学院修士課程修了。神戸大学講師、お茶の水女子大学助教授、東京大学助教授を経て、現在、東京大学教授。専攻は日本中世史
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

44
勉強の参考文献としてこのシリーズを読んでいる。ジュニア版だから知識が少ないとか易しいとかいうこともなく、しっかりと考証されている。細かく、あるいは大きくあいた穴を埋める本として、私に合っている。2015/08/04

白義

17
武士の台頭により日本列島津々浦々まで「実力による自力救済」という荒々しい風潮が広まり、権力者だけでなく民衆や海賊山賊まで実力のぶつかり合いによる秩序が形成されていた荒々しい時代を扱っている。一方、独自の権力を持ちつつあった寺社勢力から離れた改革者たちにより鎌倉新仏教が流行し、文化的にも独自の創造性が発揮された鮮やかな時代でもある。そんな二面を持つ日本中世を源平合戦から鎌倉、室町幕府を通って応仁の乱直前まで明晰にたどり、しかも、高度な内容が多くちょっと読みにくいのが多い岩波ジュニア日本史の中でも平易な部類2015/09/25

coolflat

14
1167年平清盛太政大臣就任~1467年応仁の乱前まで。源頼朝の挙兵~足利義教の殺害の時代を扱う。74頁。禅宗への信仰が栄西を引き立てたのではない。北条政子の後援を得て鎌倉に建てた寿福寺や、京都に建立した建仁寺も、当初は禅宗のみの寺院ではなかった。栄西は大陸の新たな文化や今日の文化を伝える僧として幕府に認められたのであり、喫茶の習慣などもその一環として広まった。166頁。関東管領の上杉氏の内紛から上杉持氏がせめられる事件(上杉禅秀の乱)が起き、これを契機にして鎌倉府と室町幕府とは緊張関係が続くことになる。2022/06/13

シルク

6
日本史をもう1度コッテリやりたくなって、読んでるシリーズ第4巻。山川教科書を読む前に、ガッと新書で、自分の中に大まかな地図を作りたくて。…時は中世。人々が実力ーー武力、経済力、人を使う力、経営手腕その他実質的な力ーーによって社会を切り開いていく時代。民衆も、僧侶も、政治の場に立つ人間も、とにかく実力がキーワード。そんな風に実力と実力のぶつかり合い、実力によりのしあがっていった人々の中でも注目すべきはやはり、武士。この巻は、源氏と平氏の争乱から、室町幕府の将軍義教暗殺(1440年)までをカバーする。なんとい2015/06/02

ブルーツ・リー

5
著者の五味先生は、これまた放送大学で教鞭を取った事のある人で、革新的な歴史学を生み出した人、という事で、歴史の「研究」という面に関しては、文句なしに高い能力を持っている方です。 一方で、放送大学での授業は、非常に単調で、全く盛り上がりも抑揚も発展もない授業は、正直に言って退屈なものでした。 高校生向けに書かれたこの本も、授業内容に負けず劣らず、無味乾燥。 事実を事実として述べるのはいいとして、もう少し、学んでいる人間の心に訴えかけるような記述をお願いしたい。 学者としては一流も、教師としては、どうだろう。2020/08/31

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