出版社内容情報
いま日本では,厳しい受験競争のなかで,どこの親も子どもの学校の成績を気にしています.イギリスの大学で二十年近く教えてきた著者は,学歴病を生みだす日本人のものの考え方や大学のあり方をイギリスやアメリカとくらべて明らかにし,大学を出ても出なくても幸せな人生が送れるような独自な教育改革案を提示します.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Z
5
要約すると、教育制度をぶっ壊せ。内容は英国との制度の比較を通した、日本の教育制度の問題点の指摘や、自己の経歴の紹介。ジュニア新書で、こんなのだすかというメタ的な視点の面白さもあるし、著者が(ブラック)ユーモアのセンスもあり、文章も面白い。著者は日本の大学に嫌気が差しイギリスにわたった行動力には感服。著者が漱石やベルクソンを読んでいたのは初めて知った。哲学者、田辺元への攻撃もあり、人文系がよんでも面白いと思う2019/09/13
読んでみよう
0
学歴と徳は別。知識があれば偉いのか。年長者はいつも正しいか。親業では対等な関係が望ましいとされるが、日本の学歴社会の根底を支える思想は儒教であるため、この2つに合致をみないのか。わからない。融合できるのか。2017/10/13