出版社内容情報
奥州藤原三代の都・平泉.近年の緊急発掘調査によって,従来の平泉・藤原氏像が一変した.出土した多くの遺品や寝殿造の政庁跡などから,地方貴族としての藤原氏の性格や中世の都市生活の様子が明らかになった.ここに中尊寺や毛越寺,衣川地域も含めた「都市平泉」の全貌が浮上した.北方世界への文化的拡がりをも展望する.
内容説明
奥州藤原三代の都・平泉。近年の緊急発掘調査によって、従来の平泉・藤原氏像が一変した。出土した多くの遺品や寝殿造の政庁跡などから、地方貴族としての藤原氏の性格や中世の都市生活の様子が明らかになり、中尊寺や毛越寺、衣川地域も含めた「都市平泉」の全貌が浮かびあがる。さらに北方ユーラシア世界への文化的拡がりを展望する。
目次
プロローグ よみがえる中世都市
1章 奥州藤原氏三代と平泉
2章 都市平泉の中心部をさぐる
3章 中尊寺と毛越寺
4章 境界都市
5章 中世史のなかの平泉
エピローグ 中世、都市の時代のなかで
著者等紹介
斉藤利男[サイトウトシオ]
1950年茨城県に生まれる。東北大学文学部卒業。専攻は日本中世史。弘前大学教育学部助教授
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感想・レビュー
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水月
5
念願の平泉に行くので少しは地域のことを知っておきたいと思って読みました 奥州藤原氏のこと、都市としての平泉のこと、中尊寺 毛越寺のこと 予習できました。2018/04/28
おらひらお
4
1992年初版。奥州藤原氏関連の遺跡の発掘調査が開始されて4年たった時に描かれた一冊。中世都市の概要を紹介しています。平泉関係の本として、まずはこれからかもしれませんね。2013/08/08
アメヲトコ
3
これも10数年ぶりの再読。中世都市平泉の姿を、少ない手がかりを丹念に読み込むことで浮かび上がらせたもの。ところどころかなり大胆な推理も混じっていますが、想像力が刺戟されて読み物として面白いです。2014/08/09
takao
2
ふむ2022/09/09
夢仙人
1
再訪したい。2021/07/17