岩波新書<br> エッフェル塔ものがたり

岩波新書
エッフェル塔ものがたり

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004202288
  • NDC分類 235.068
  • Cコード C0295

出版社内容情報

フランス革命百周年を記念する万国博覧会のシンボル塔は間もなく百歳.「パリ,そいつぁエッフェル塔さ」とシャンソンにも唱われたように,その誕生から今日までの歩みは,パリ激動の現代史と重なって,数々の興味深いエピソードに彩られている.パリ特派員時代にその魅力にとりつかれた著者が,塔の身の上話を通してパリの哀歓を語る.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

8
1993年に行ったことを思い出した。あの時は、混雑していてエレベーターも展望台もすぐに嫌になったと思う。むしろ、凱旋門の螺旋階段を降りた記憶だけは残っている。37頁には2年以上かかって完成したことがわかる塔の図がある。大日本帝国憲法ができた頃、300メートルに達していたフランス。54頁~も建設途中の塔の写真が登場している。1888年の1か月おきの伸長が漸進している貴重な資料。アポリネールの詩には、塔の形をした輪郭が見て取れる。内容も、形式も、塔に対する愛着があった証なのかもしれない。2013/06/27

Hepatica nobilis

5
世界で最も有名な塔であるエッフェル塔。その建築から1980年代までの歴史とエピソード。みなどこかで聞いたことのある内容が多かったが、設計と建築工事を任されたエッフェルが橋梁で既に有名な人物で、のちに風洞実験やパナマ運河にまだ関わったとは知らなかった。2013/08/31

kanikakuni

1
岩波新書の黄版は短命なシリーズだが、新書にしては物語性の強いものが多いようで見逃せない。 この「エッフェル塔ものがたり」などその典型で、設計者のエッフェルはじめ、政界のお歴々から、フランスとび職、スパイにナチスにヒトラーに自殺志願者から愉快犯まで、さながら群像劇の様相で飽きるひまなく読み終えた。 ひとつだけ挿話を。ナチス占領時、びくともしなかった塔のエレベータは、解放後やってきたひとりの老技師が、ちょちょいといじると、なにごともなくうごきだしたとか。ほんとかどうか。物語としてはおもしろい。 2014/03/23

だがやもん

1
タイトルのまま、エッフェル塔に関するエピソード集。誕生時の歴史的背景、設計者エッフェルの生い立ちと業績、パリ万博での人気、戦中のあれこれ、破壊の危機、芸術におけるエッフェル塔、etc,etc… やはり印象に残るのは設計者エッフェルに関する色々。風洞実験を行い、航空力学の発展に大きく寄与したのは知っていたが、70歳を超えてから研究は始めたとは…なんというエネルギーだ。 フランスの近・現代史をザックリ眺められる点も、チョットしたお得感。2012/09/04

ヒロセ

1
今夏、パリへ行き、エッフェル塔を目前にしたにもかかわらず、私はエッフェル塔をエッフェルさんがつくったということさえも知りませんでした。(恥)しかし、そんな今となってはパリ、そしてフランスの象徴となったエッフェル塔のバックグラウンドは意外に知られていないじゃないでしょうか?これ一冊だけでもエッフェル塔に関するかなりの知識を得ることができるので知りたくなった方にはおすすめです!2009/11/08

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