岩波科学ライブラリー
地震予知はできる

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  • サイズ B6判/ページ数 120p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000065795
  • NDC分類 453.3
  • Cコード C0344

出版社内容情報

地震予知はいま革命前夜にある! こう考える著者が,予知研究の歴史をふり返り,常識をうち破る斬新なアイディアにもとづく電磁気的方法とその成果を生きいきと紹介する.学際的な学問としての地震予知学を提唱.

内容説明

地震予知はいま革命前夜にある!ギリシャの地震予知法との出会いをきっかけに地震予測の研究に身を投じた著者が、予知は不可能とする最近の風潮に抗して、斬新なアイディアにもとづく新しい地震予測の戦略を語る。地震予知の研究の歴史をふり返ったうえで、VAN法や幅の広い周波数領域に及ぶ新たな電磁気的な手法とその成果を生きいきと紹介し、学際的な学問としての地震予測学を提唱する。地震国日本にとって希望の書。

目次

地震予知は科学と社会の接点
地震とは?
予知研究の歴史(ブループリントまで;阪神・淡路大地震まで)
反省と見直し、その問題点
地震予測不可能論の不毛
電磁気的な手法による地震予測研究(ギリシャで生まれたVAN法;地震国際フロンティア研究;総合的研究へ)
新世紀の地震予測

著者等紹介

上田誠也[ウエダセイヤ]
1929年東京に生まれる。1952年東京大学理学部地球物理学科卒業。同大学教授、テキサスA&M大学教授を経て、現在、東海大学教授、理化学研究所地震国際フロンティア研究グループリーダー。理学博士。日本学士院会員、全米科学アカデミー、ロシア科学アカデミー外国会員。専門は固体地球物理学、とくに岩石磁気学、地球熱学、テクトニクス、近年は、東海大学地震予知研究センターを拠点に、地震予測研究に精力的に取り組んでいる。日本学士院賞、アメリカ地球物理学連合ブッカーメダルなどを受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2020/10/11

ksg

0
少し古い著作だが、地震予知の手法とその成果に関する小論。本書を読む限り筆者の推すところの電磁気的な手法による地震予知は十分な成果を上げているように見えるが、2013年現在いまだ“科学革命”は起こっていないように思えるのが何とも言えないところ。未だに地震予知というとどこか眉唾物といった風潮が流れているが、その後の研究はどのような調子なのだろうか。2013/04/02

こばこ

0
2001年現在、地震予知研究センターに在籍してらっしゃった方の著書。 力武さんの下に居た事もあったという、地震予知の流れには精通してらっしゃる。 2001年と言うことで、1970年代の地震予知への熱狂→沈静化を経たうえでの話が、当事者に近いところから語られていて、面白かった。「地震予知悲観論が蔓延りすぎている」との話は、確かにな、とは。筆者のグループは近年(と言っても2001年を基準としてだが)、電磁気的手法による地震予知に着手しているそうである。効果は上がっているそうだが、少し眉つばという感じも。2012/02/19

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