出版社内容情報
原子力発電所の運転,増設とともに,核廃棄物が増え続けている.核廃棄物は,現代の技術文明が未来に残す消すことのできないツケである.この「核のゴミ」の正体は何か.はたして安全に処理・処分しうるのか.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
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2016年411冊め。この手の古い本を読むのは発行当時を知るという目的のためであるが、核廃棄物の海洋投棄が国際的に行われていた時代を知ると、未だに何も進歩していないように思われる。技術ではなく人間の精神が。日本はマリアナ諸島沖の海底に核廃棄物ドラム缶5000本~1万本を投棄しようとして南太平洋諸国の猛反発を受けた過去がある。南太平洋諸国は先進国の核実験の場に何度もされて、住民に健康被害を起こしているので当然だ。ましてや自国の核廃棄物を他国の海域に投棄しようだなんて考える方がどうかしている。2016/06/15