無知の涙

4人を射殺した少年は獄中で、本を貪り読み、字を学びながら、生れて初めてノートを綴った。―自らを徹底的に問いつめつつ、世界と自己へ目を開いていく、かつてない魂の軌 ...

4人を射殺した少年は獄中で自らを徹底的に問いつめつつ、世界と自己へ目を開いていくかつてない魂の軌跡。

地下生活者の魂を発起してドブネズミの如く都市を動揺せしめよ!ベストセラー『無知の涙』につづく獄中ノートを収めた幻の第二著作がいま甦える。自己の出自を問いつつ独自 ...

1968年、全国を震撼させた連続射殺事件。捕まったのは貧しく愛を知らずに育った19歳の少年、永山則夫だった。1審は死刑。控訴審で死刑が確定されると思われていた12年後の1980 ...

... 無知の涙』∞実です。たどたどしい言葉の端々に、不器用ながらもようやく匍匐前進しはじめた未成熟ほふくけれどもその一方で、徹底的に無知無教養であった永山則夫が短期間のうちに驚くべき量の書物を読み(本書にはサルトル、マルクス、エンゲルス ...

犯罪心理研究所. 『無知の涙』の連続射殺魔『犯罪』は存在しないのです。一永山則夫永山則夫(ながやま・のりお) ○ 1949 年、北海道網走市の貧しい家庭に、 8 人兄弟の四男として生まれる。物心ついたときに父親はおらず、 4 歳のときに母親に捨てられる ...

... 無知の涙增補新版』) ,永山則夫,河出文庫,《木橋》(原書名『木橋』)永山則夫,河出書房新社,一九九○年,《為什麼啊?大海》(暫 ... 涙の射殺魔永山則夫六○年代』) ,朝倉喬司,共同通信社,二○○三年《倒楣的年輕人》( 1 ) ( 2 ) (暫譯,原書名『ㄚㄎㄧㄚ > ...

... 無知の涙』の編集上の問題、もしくはノートの使用許可についての規定と少なからず関わるものなのか、それとも永山自身の何か内的な変化によってもたらされるものなのかにかんしては判断がつきにくかった。『無知の涙』以降の著書にかんしては明らかに詩作 ...

... 無知であったことの故に、私はゼロ歳と三歳の幼児を、その両親を、ひょっとす ... 涙の声で「 U ちゃんが収容されてしもうたんよ」と言うのだ。その日、保母と ... 涙となり、眼底出血の赤い涙は決し頬を流れ伝うことがないのだ。「花ひらく野に出ても敵は ...