里の時間(岩波新書 新赤版 1511)
芥川 仁, 阿部 直美 著
内容
目次
はじめに 巻頭地図 春 玄関から一歩出っと晩のおかず(福島県・大沼郡会津美里町) * 秋津ミサヲさんの「こづゆ」 谷間の村と熊と犬の物語(福井県・今立郡池田町) * 藤田キクエさんの「ウドの煮しめ」 カイニョが守る水と緑の宇宙(富山県・砺波市) * 「ホタルイカの辛子酢みそ和え」 氷河期から舞う白い蝶(広島県・山県郡北広島町) 夏 時々ご先祖様が帰ってくる(島根県・仁多郡奥出雲町) 腰伸ばし棚田見守る母(滋賀県・東近江市) 小川の上と下で皿洗いしながらお喋り(神奈川県・愛甲郡愛川町) * 沼田イトさんと大野松子さんの「煮込みうどん」 望遠鏡で対岸の安否知る棚田村(高知県・長岡郡大豊町) 巡礼路に梅の実落ちて香を放つ(埼玉県・秩父郡小鹿野町) 宮司さん笏に米のせ家運を占う(山口県・周南市) 秋 先人の汗で田を拓く(熊本県・上益城郡山都町) 茅の高原を守る四十二世帯(奈良県・宇陀郡曽爾村) 窓から顔出して友待ちわびる(岩手県・盛岡市玉山区) 山に抱かれた「おごさま」の里(茨城県・つくば市) * 松崎志津子さんの「すみつかれ」 古代米の藁でなう大しめ縄(佐賀県・佐賀市三瀬村) * 仲良し四人の「かけ和え」 冬 天筆の炎と男衆の竹打ち(秋田県・仙北郡美郷町) * 山口スガさん・伊藤タカさんの「鱈っ子のほろほろ」 藁の鍾馗様が春掘り起こす(新潟県・東蒲原郡阿賀町) 鬼なく豆なく心経で心一つ(兵庫県・宍粟市波賀町) 十五夜の月が見守るリンゴ村(青森県・弘前市旧相馬村) * 大澤ハキさんの「けの汁」 白く輝く割干し大根(宮崎県・東諸県郡国富町) * 渡辺きみえさんと仲間たちの「ネリクリ」 あとがき
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