内容

目次

はしがき　１序章第一章　十六世紀宗教改革の二つの道　１１（１）ルネサンス・ヒューマニズムとその源泉　１１（２）ルネサンス・ヒューマニズムの思想的展開　１６（３）エラスムスとルターの思想的対決　３０第１部キリスト教的ヒューマニズムによる改革　第二章　エラスムスと宗教改革の精神　４９（１）ルネサンス・ヒューマニズムの特質　４９（２）ヒューマニズムによる精神的発展　５３（３）新しい神学的思想の発展　５９（４）政治思想と政治行動　６８（５）ヒューマニズムに内在する問題　７１第三章　エラスムス『エンキリデオン』の研究　７９（１）『エンキリデオン』の成立（２）『エンキリデオン』の構成　８２（３）思想の全体像と意義　８３（４）エラスムスの人間学　８６（５）哲学的神学の根本問題　９７（６）キリスト教観１００（７）時代批判　１０３付論「ウォルツ宛の手紙」について　１０４第四章　エラスムス『エピクロス派』の研究−解説・翻訳・注釈−第二部ルターと宗教改革の思想第五章　ルターの宗教的基礎経験と新しい神学思想　１５３はじめに−問題の提起　１５３（１）ヨーロッパ精神的伝統の受容−スコラ神学と神秘主義との狭間にて１５５（２）信仰義認論のヨーロッパ精神史における意義　１５８（３）職業倫理と聖俗改革　１６２第六章　ルターの人間学と教育思想　１７１はじめに　１７１（１）人間学と教育思想　１７３（２）試練と神の教育　１７７（３）ルターと大学改革　１８０（４）少年教育の問題　１８４第七章　ルターの死生観　１８３第八章　ルターからドイツ敬虔主義へ−宗教改革の隠れた地下水脈−２０７はじめに２０７（１）信仰義認とその体験　２０８（２）ルターとドイツ神秘主義の共通項としての「根底」学説　２１０（３）宗教改革時代の四つの救済方法と霊性主義の登場　２１２（４）ルターと対決した霊性主義者たち　２１４（５）ルター派のドイツ主義者たちとドイツ敬虔主義　２１７終章第九章　エラスムスとルタ−における自律と神律−主体性の問題　２２９（１）ディルタイのエラスムス解釈の問題　２２９（２）意志規定の三類型　２３４（３）試練と自己超越　２４０（４）自律から神律への弁証法的発展　２４８付録　三つ短編　（１）信仰のコペルニックス的転向−ルターと宗教改革の精神　２２９（２）内村鑑三のルター像　２６５（３）ルターの『ローマ書講義』との出会い　２７０人名索引（１）