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漱石と三人の読者(講談社現代新書) 

石原 千秋  著

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価格 \836(税込)         

発行年月 2004年10月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 252p
大きさ 18
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784061497436
商品コード 0104088663
NDC分類 910.268
個人件名 夏目 漱石
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=0104088663

内容

漱石がわかる。小説がわかる。近代がわかる――画期的な文学入門書の登場! 漱石の作家活動とは読者との闘争だった! 新聞小説の読者である大衆をどう喜ばせるか。本郷文化人に自らの小説観をいかに伝えるか。漱石は作品ごとに大胆な実験を次々と行なった──。


小説は実験である!
あなたは漱石のたくらみを知っているか

漱石がわかる。小説がわかる。近代がわかる。――画期的な入門書の登場!

漱石の読者体験
まず、デビュー作の『吾輩は猫である』では自らを戯画化して書いているが、まだ素人作家だった漱石にも、自分が抱えていた鬱憤をそのまま吐き出しても読者には受け容れられないことぐらいはわかっていたのである。しかし、これはごく素朴な読者意識でしかなく、この時の漱石はまだごく身近な「顔の見える存在」に向けてしか書いてはいない。(中略)朝日新聞社の専属作家となった漱石は、入社第1作『虞美人草』によって手痛い失敗を体験した。読者は、漱石が「殺す」つもりで書き込んだ藤尾というヒロインを熱烈に支持したのである。――<本文より>

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