内容説明
日本の未来を左右する独創性はどうしたら生まれるのか?ノーベル賞受賞の鬼才が、今だから伝えたいメッセージ。
目次
序章 「自分力」とは何か?
第1章 才能を意識することから「自分力」は生まれる
第2章 自分と向き合って「自分力」を磨く
第3章 ムダなことをして「自分力」を磨く
第4章 人と向き合うことで「自分力」を磨く
第5章 「自分力」をいかに活用するか―目標へのアプローチ法
著者等紹介
益川敏英[マスカワトシヒデ]
1940年愛知県生まれ。名古屋大学理学部卒業、同大学院理学研究科修了、理学博士。京都大学名誉教授、京都産業大学益川塾教授・塾頭、名古屋大学KMI研究機構長。専門は素粒子理論。1979年「基礎粒子の模型に関する研究」で仁科記念賞、1995年朝日賞、2008年「CP対称性の破れ」の起源の発見によりノーベル物理学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぱんにゃー
81
【憧れ】 『ムダなことをして「自分力」を磨く』 ムダ大好き♪ よぉし、もう少しでノーベル賞だ(*´∀`*) /どのくらい もう少しかというと『機が熟せば、おのずと突破口が見えるタイミングが訪れます』『今すぐ解決できない問題については、とりあえずタグをつけたうえで別の課題に取り組んでみるのもいいでしょう』 了解! ながーい目で(笑)2015/07/07
のぶのぶ
26
ノーベル物理学者の益川敏英さんの本、2冊目。科学者、研究者の方の本はいつも感銘を受けます。憧れ、それが近くにあり名古屋大学に進学していく。やはり議論して自分の考えを深めていく、今、どうしても効率を求められてしまい、疑問があっても通してしまうことがあるが、個人的には、議論はとても好きです。好きなことや一生懸命やっているもので議論ができることは楽しいものです。物理と数学の考え方の違い、違う視点で考えたからこそ、6つのクォーク論にたどりついたのだろう。失敗はない、思わない大事!!2016/09/10
booklight
24
【再読】なるほどと思って読んでいたら、同じ本を2年前に読んでいた。ショック。しかも結構楽しく読んでしまった…。うーん、ちょっと読み方を考えないといけない。それでも新しい?気づきがあった。興味関心を追求することが自分力を高めること、とあるが、興味関心はちょっとでもいい。最初は、少し面白いことに自分で気づいて、ちょっとやってみて得意と思い込む。才能があるかないかでなく、どう育てるか。もう一つは「study」はギリシャ語で「知る喜び」という意味だそうです。素晴らしい。学ぶことの後ろめたさをなくしてくれる。2020/09/13
ヨータン
19
先生が書いておられるように好きなこと、興味のあることを徹底して行い、ノーベル物理学賞まで受賞したので、本当に最高の研究者ライフを送ってこられた方なのだなと思いました。無駄なこともたくさんしたようですが、その無駄も結果としてノーベル物理学賞につながっているし。無駄とか考えずに興味のあること、全部やってみようと思いました。2016/02/28
けんとまん1007
15
先に読んだ鷲田先生の本とも通じる部分があると思う。いろんなことをやる中で、自分が面白い・好きだと思うことを極める。それだけなく、それ以外のことも、いろいろやってみるということ。狭い中にこもらず、そうすることで、新たな発見・思考もでてくる。確かにそうだと思う。視野が狭くなると、自分のことだけになってしまうし、誤りから抜け出せなく危険性がある。ムダの効用にも通じるのではないか。「個人」と「自分」をわけて捉えている視点が、益川先生らしいと思う。2014/11/09