宝島社文庫
今日、きみと息をする。

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  • サイズ 文庫判/ページ数 251p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784800210111
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

悩める男子高生・宮澤けいとは、同級生の田村夏美から美術部への勧誘を受ける。けいとは長身でイケメンの沖泰斗も美術部に誘うが、けいとは夏美が、夏美は泰斗が、泰斗は同じ男であるけいとが好きという、ややこしい三角関係に陥っていた。この関係に終止符を打つべく、夏美は泰斗への告白を試みるが…。瑞々しい文体とリアリティあふれる表現に辛口選考委員もうなった、二十歳の新鋭、衝撃のデビュー作。

著者等紹介

武田綾乃[タケダアヤノ]
1992年、京都府生まれ。現在は京都府内の大学に通う大学生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

93
デビュー作。ラブストーリー大賞の隠し玉って事で三角関係の青春モノ。3者の視点で交互に進むので同じ場面が何度か繰り返され、そのときの感じ方の差がでてきます。そこが賛否両論ありそうな感じ。2017/01/28

黒瀬 木綿希(ゆうき)

27
けいと(男)は夏美(女)に。夏美(女)は泰斗(男)に、泰斗(男)はけいと(男)に、という変則的な三角関係に揺れる3人の少年少女。思春期特有の悩みや葛藤がリアルに描かれていて、やはりこういうのは若い作家ならではの勢いの良さというものを感じます。良い意味でこの3人は今以上の関係にも今以下の関係にもなれないのだなと思いました。2018/09/28

harupon

23
高校の美術部員3人のややこしい三角関係。中高生の頃って異性よりも同性を好きになるって普通にあった。すごく分かり合える人に出会えるって、一生の内そうそう何度もめぐってこない。大人になるまでに、好きな人を大事に思う気持ちが育まれていくことが大事。なんか微笑ましく読み終えました。2021/09/02

Pure

15
あっ、これいい(^-^)。高校生の心情をうまく書いています。全く同じシーンを二人の視点から書く手法にはちょっと感心できないけどね。全く同じ台詞を2回読まされるのはいかがなもんでしょう?でもね、みんな良いやつで、それぞれ個性があって、それぞれの考えがぶつかり合いながらも融合していく姿が良かったです。大人の世界では、こんな風にぶつかり合えないもんね。羨ましく思える、青春時代ってやつを感じさせてくれました(^-^)。2014/12/01

NAOAMI

13
1シーンにおける三者三様三態三想いが、三者ごとに三章に書き分けられている。けいと視点の四章目ラストが2つ目のシーンってことで、中身的には1.5章分位の文量。三人の気持ちが明確にわかってしまう点で丁寧な描き方とも言える。1シーン1視点のみで4シーン続けても、このへんの時期の若い奴らの考えていることなんか、わからんもんな。高校卒業するまで色恋沙汰に縁がなかったんでね。3人とも甘えん坊に見えるし、3人とも面倒臭い。それ以上に中学とか、高校とか、今現在の3~6年通う場所について、気色悪さを感じてしまう。歳だねぇ…2015/05/03

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