出版社内容情報
科学とはどんなものか。ギリシャの力学から惑星の運動解明まで、理論変革の跡をひも解いた科学論。三段階論で知られる著者の入門書。
内容説明
物理学はいかに創られたか?なかでも歴史の古い力学は、どのような考え方を辿って発展したのだろうか?たとえば、古代では「物体を動かし続けるには力が要る」と素朴に考えられていたが、現代では「外力が働かない限り、物体は等速直線運動を続ける」と定式化されている。「動く」という日常的な感覚に深い洞察と分析が加えられ、法則が明らかにされたことによって、地上・宇宙のあらゆる運動を統べる力学が完成したのだ。本書ではその過程でどのような「科学的な考え方」が働いていたのか、科学者たちの思考の論理を歴史に沿って探っていく。湯川・朝永・南部らに影響を与えた物理学者による科学論への誘い。
目次
第1章 科学とはどんなものか
第2章 物理学諸分科の関連
第3章 静力学
第4章 動力学
第5章 力と運動の関係
第6章 力学の完成と海王星の発見
第7章 万有引力の原因
著者等紹介
武谷三男[タケタニミツオ]
1911‐2000年。京都大学物理学科卒業。原子核物理学を研究。1941年に理化学研究所仁科研究室に入る。1953年から69年まで立教大学理学部教授。素粒子論グループの指導的メンバーとして後進に大きな影響を及ぼす一方、科学思想、社会問題への発言において業績があった。とくに三段階論、技術論が知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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