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内容説明
恋を忘れた仕事人間・遥希。恋愛至上主義の腰掛けOL舞衣。音楽の夢を追うフリーターの佳奈子。3人の奇妙な友情が深まりつつあったある日。舞衣の発案により、3人はBar「シュガー&ソルト」で合コンをすることになる。恋愛に臆病な遥希は乗り気ではなかったが、佳奈子はそこでジャズグループのオーディションを受けるチャンスを手にする。しかしこのオーディションが、3人の友情を揺るがす事態に発展して―!?恋に仕事に夢に―頑張る女の子達の等身大物語続編。
著者等紹介
菱田愛日[ヒシダマナビ]
1985年生まれ。『空の彼方』で第16回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ymartak
14
今巻ではプロミュージシャン志望の佳奈子のエピソードを軸に、前巻で友達となった三人の女性の新たな関係性のケミストリーが描かれる。それぞれ成長と言える心境の変化を経て、徐々に強い絆を結んでゆく過程を、本音を描きながらも嫌味を感じさせない率直さで描いているのが非常に好感持てます。ラスト近く「積みあげた時は、消えることはない。」との思いで自身を再認識する佳奈子の姿が、強く印象に残りました。2013/03/01
さばかん
11
働く頑張る20代女子の日常第2巻。 今回の主役はサックス奏者のプロを目指す三谷佳奈子。 合コンの出会いをきっかけにオーディションを受けることに。 遙希も合コンの出会いをきっけかにデートをすることに。 舞衣は店長のことを引きずっていたが、店長の過去を知ることに。 テンションのアップダウンが激しい展開だった。 意気込んだり落ち込んだり。 でも最後は前を向く。 これは恋物語ではなく、女の友情物語である。2013/03/07
なみ
8
仕事もタイプもまったく違う三人の、恋と友情と夢のお話。 思い通りにいかない現実に立ち向かう等身大の姿が、とても格好良く映りました。 ラスト。佳奈子が中学時代の憧れと決別し、自分を生きると決意した場面。綺麗な文章で綴られる彼女の想いに胸が打たれます。2018/02/16
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
7
帯の“女の友情も悪くない”がまさに当てはまるようなストーリー。 ちょっとクサめだけど、ストレートに響く言葉が実にまなびー先生らしいなと。2013/04/04
cithara
6
前作を読んだのだが内容を忘れてしまった。現物も残っていない。まあいいかと読む。次第にのめり込む。佳奈子メインの話。だから表紙も佳奈子だったのね。私からすると、佳奈子は一番つきあいづらい女の子。天然と言ってしまえばそれまでだけど。誉めてもけなしても過剰に反応するタイプ。本人はいたって自然にしているつもりだが「ブリッ子」と陰口を叩かれる。オーディションの帰り、三人並んで戯れながら[シュガー&ソルト]に向かう場面は思わず「青春だな~」と遠い目になった。遙希や舞衣からも微妙な乙女心がのぞいていてなつかしい。2016/09/24