岩波新書
中世日本の予言書―“未来記”を読む

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004310617
  • NDC分類 147.4
  • Cコード C0221

内容説明

空から飛来する猿、牛腸を喰らう黒鼠。こうした奇怪なイメージに満ちた予言の書は“未来記”と呼ばれ、とりわけ中世に数多く出現して、人々の心をとらえて離さなかった。その一つ『野馬台師』と、さらに聖徳太子の名を冠した一群の“未来記”を読み解き、それらが実は「もう一つの歴史叙述」にほかならないことを明らかにする。

目次

序 未来記という名の予言書
1 去りゆく神仏、談合する神仏
2 発掘される未来記―捏造と発見のドラマ
3 未来から歴史を読む
4 未来記に憑かれた人々
5 生きている未来記

著者等紹介

小峯和明[コミネカズアキ]
1947年静岡県生まれ。1977年早稲田大学大学院博士課程修了。専攻は日本文学。現在、立教大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maqiso

3
『野馬台史』と『聖徳太子未来記』は古代の予言として中世に盛んに利用された。遣唐使や太子といった権威が書いたとされる難解な文章が、様々に解釈され物語が付与されて普及した。近世になると一気にパロディが増えるの面白い。2020/01/22

かりんとー

3
あまり面白くない。2017/06/19

非実在の構想

3
こういった「偽書」研究が盛んになることを希望する。2015/10/26

takao

1
予言書のかたちをとった歴史叙述2022/06/28

おらひらお

1
2007年初版。偽書も歴史の一部になることがわかりました。中世に多く近世に少ないことも指摘されています。なかなか面白い一冊でした。2019/08/27

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