出版社内容情報
1700年前の禁断の書「ユダの福音書」に記されたイエス最後の日々。
発見、復元、解読に迫った衝撃のドキュメント。
本書は『ユダの福音書』写本が発見された経緯、真贋の検証、そしてその衝撃的な内容を伝えるノンフィクション。『死海文書』発見などにならぶ考古学的な大発見でもあり、宗教界に衝撃を与える問題の書です。
『ユダの福音書』写本は“裏切り者”というユダ像をくつがえすもの。聖書では、イエスは弟子のユダに裏切られて、十字架にかけられました。結果、ユダの名前は裏切り者の代名詞になり、ユダヤ人迫害の根拠にもなりました。しかし写本の内容は180度異なります。写本ではイエスは自らの魂を“肉体の牢獄”から解放するために、ユダに指示して密告させたとあります。これはユダの名誉回復だけでなく、イエスの死と復活を重視するキリスト教を揺るがしかねない衝撃的な内容です。
【著者紹介】ハーバート・クロスニー
米国ハーバード大学卒。調査報道記者として映像関係で30年のキャリアを持ち、BBCなど世界のテレビ局のために記事を作っている。米国CBS放送などで長年ドキュメンタリー分野の仕事をした後、イスラエルとニューヨークで会社を設立した。『イスラムの核爆弾』の共著者。
内容説明
イスカリオテのユダ。銀貨30枚で師イエスを裏切ったこの男は、古くから忌み嫌われてきた。だが歴史は、ユダをめぐって別の物語があったことを伝えている。ナショナルジオグラフィック協会の支援でこのほど修復・解読された『ユダの福音書』によれば、ユダは裏切り者ではなく、イエスが深く信頼していた使徒だったという。正統派の教義とは相容れないこの『ユダの福音書』は“異端”の烙印を押され、歴史から葬り去られた。だが1700年後、失われたはずのこの福音書のコプト語写本がエジプトの砂漠で見つかった。この写本はそこから人々の思惑に翻弄され、数奇な運命をたどった末に、朽ち果てそうになる。本書は、この『ユダの福音書』が、消失の危機からよみがえり、苦心の修復・解読を経て、その驚くべき内容が明らかになるまでを、入念な取材でたどった渾身のノンフィクションである。
目次
砂漠の墓
大金を求めて
イエスを裏切る
大物の古美術商たち
窃盗事件
最初の調査
ナグ・ハマディの栄光
煉獄
学者たちの追跡
米国にいた「ユダ」
ガリアの異端紛糾者
フェリーニとの対立
風化
暴露
パピルスのパズル
『ユダの福音書』
著者等紹介
クロスニー,ハーバート[クロスニー,ハーバート][Krosney,Herbert]
歴史読み物やドキュメンタリー映画を手がけ、数々の賞を受賞している米国の作家兼映画製作者。これまでナショナルジオグラフィックをはじめ、BBC、PBS、ヒストリー・チャンネルから著作や映像作品を発表している。主な著書に「福祉を超えて:大都会の貧困」「死の商人たち:武器の合法取引と密輸」などがある。ハーバード大学を卒業後、新聞報道の仕事に携わってきた。現在はニューヨークとエルサレムに住む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
こぽぞう☆
かんやん
拓也 ◆mOrYeBoQbw
たみ